自動車産業が成熟期を迎える中、刻々と変化するお客様のニーズに対して、 付加価値の高い自動車関連総合サービスを提供し続けるO社。
独創的なアイデアとチャレンジ精神で急成長する同社が、 新入社員が社会人としてのスタートを切る際に欠かせないスタンス、 “本気”の形成のために新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)を導入した理由を総務部のN氏に伺いました。
弊社は、「リース」「レンタル」といったクルマに関する幅広いアウトソーシングビジネスを展開することで、 高い成長率を維持してきました。 その急成長を支えているのが、弊社のブランドスローガン。 社員には現状に満足することなく、常に挑戦し続けることが求められています。
しかし、新入社員の一部には学生気分が抜け切らず、社会人としての意識が醸成されていない方も散見されました。
このまま配属になれば、苦労するどころか、厳しい実務からのストレスで“やる気”が消え失せてしまう可能性もあります。 そこで、新入社員を対象にビジネスパーソンに欠かせないスタンスを体得できるような研修を導入しようと考えました。
新入社員には入社前研修として通信教育や試験などを行ったのですが、 書類提出の期限に遅れたりするなど、ビジネスに対する甘さが見られました。 そのため、配属先で業務知識を覚えたり実務を経験したりする前に、“本気”で仕事に取り組むことの重要性に 気付いてもらうことが最重要課題だと考え、様々な研修プログラムを比較検討しました。 そこで選んだのがリンクアンドモチベーション(以下:LMI)の新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)だったのです。
ダーウィン研修のメッセージであるビジネスをする時に欠かせない5つの心構え「STARTの観点」にも納得感があり、 受講者の“本気”を引き出すプログラム内容も十分に練られていて期待できるものでした。 その意欲やコンセプトに共感したことが導入の決め手となりました
実ビジネスを模擬体験するグループワーク「求人広告を提案せよ」という長時間にわたるプログラムが、 受講者の“本気”を引き出すのにとても有効でした。
このプログラムは、クライアント役を担うLMIのスタッフに対して、アポイントメントの獲得から、 要件ヒアリング、企画、制作、交渉、そしてプレゼンテーションまでをグループで行う共同制作プログラムなのですが、 受講者自らの“気付き”を重要視しているため、講師が手取り足取り指導する内容ではなく、受講者が自分達で考えて進めていく内容でした。
そのため、ビジネスマナーはもちろん提案内容の甘さをクライアント役から厳しく指摘される場面も多々あり、 受講者はかなりのストレスを感じていたようです。 しかし、そのストレスに対峙しながらも厳しいハードルを乗り越えていくことが、受講者の“やる気”を高め、 “本気”への変革を促していました。
先ほどのグループワークで、最初はクライアント役に言われた事に対してのみ答えを用意して 次のアポイントに挑んでいたので、当然のことながら付加価値が無く怒られるという状況が続きました。
そこで初めて受講者達はお客様の求めている事や、その本質を汲み取っていないことに気付き、 初めは笑いながら作業していた受講者の顔つきに変化が現れ、中には悔しさのあまり泣き出す受講者もいました。
しかし、グループのメンバーが一致団結し、お客様の満足度を高める提案内容を討議するにつれ 「なぜここまで怒られるのか?」という意識から、「お客様の期待を超える提案をする」という意気込みに変わり、 モチベーションが上がっていくのを感じました。
最後にはお客様から「この提案でお願いします」という言葉をもらい、 達成感のあまり思わずガッツポーズをとる受講者もいたくらいです。
その姿を見て、研修前には数ヶ月から数年かかると思っていた成長が、 わずか2日間で感じとることができたことに驚きました。
各新入社員が配属となった現場の先輩達から、「今年の新入社員は随分厳しい研修やったらしいね」 「その研修の効果がすごく出ているよ」などの声が寄せられました。
昨年までは、先輩が新入社員達に研修のことを聞いても、 「何となく学びました」というような返事しか返って来ませんでしたが、 今年は「研修は厳しかったが、本気で仕事に取り組む事の大切さや、 頑張ればいつかはお客様に気持ちが届くことが分かった」というコメントが聞かれるなど 研修で習得して欲しかったビジネススタンスを理解した答えが返ってきたそうです。
現場でも“本気”になった新入社員が急成長していると評価が高く、研修の成果を感じています。 今後も新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)を導入し、“本気”でスタートダッシュをきれる新入社員を育成し続けて行きます。