業界水準を大きく上回る成長を続け、人材派遣業界の最大手としての地位を確立したS社。
さらなる成長を目指し「総合化」「国際化」「多角化」を掲げる同グループの若手社員にコロンブス研修を導入した背景を、育成部のK氏に伺いました。
弊社は、3つの長期的なビジョン−「総合化」「国際化」「多角化」−を掲げ、様々な施策を行っています。
例えば今年から始まった人事アウトソーシングや人材紹介事業は「総合化」の一環ですし、他にも海外拠点の拡大や新規事業の立ち上げなどが着々と進行しています。
そういった中で、複数の新規事業部やプロジェクトが立ち上がりました。
このとき、社員に対して会社側から「やってみませんか?」と勧めるだけではなく、社員自身が自らの意志でその事業に取り組んでいくことも求められます。
つまり、弊社の5年後、10年後のビジョンと、社員が自ら望んだキャリア目標とが重なることでこそビジョンを具現化できるわけです。そのためには社員一人ひとりのモチベーションアップと、自立したキャリアビジョンの確立が欠かせないと思い、キャリアデザイン研修を導入しました。
ここ数年、入社3年目を迎えたあたりがターニングポイントとなり、自立して大きく成長する者と目標や希望などを失いがちになる者とに二分される傾向が見られました。ただ、ここで個々人ごとに「このようなスキルを身に付けて新しい仕事に挑戦してみよう」と促してしまうと、かえって本人の自立を妨げてしまいます。
そこで、今回の研修では自分自身でキャリアビジョンを描かせ、それを実現するために何が足りていて、何が不足しているのかを明確にさせるところにポイントを置いてもらいました。その上で、今の仕事に対応する具体的なビジネススキルではなく、仕事上のあらゆるシーンで必要となるポータブルスキルを理解・認識してもらうことを目的にしました。
研修を導入するにあたり、他社の研修プログラムとも比べてみました。もちろん他社の研修にも「キャリアビジョンの確立」というキーワードはありましたが、キャリアデザイン研修には、「自分自身を株式会社に見立てる」という明快な設定と、「自身の強み・弱みを『筋力』で認識する」という非常に分かり易い考え方が盛り込まれていたため、導入を決めました。
つまり、受講者が迷うことなく明確にかつ具体的に理解できるような内容を期待しました。
先ほど述べた「自分株式会社(=自分自身)」の強み・弱みを理解するために、まず社史を編纂するかのように自身の過去を振り返るところから研修が始まります。このとき、単なる自己分析にとどまらず、自分株式会社としてどのようなノウハウを蓄積してきたのか、現在どのようなサービスを提供できるのかというところまで徹底的に分析しました。
その上で、自分株式会社の経営方針や戦略、つまり自分自身のキャリアビジョンを練らせるのですが、 「自分株式会社」というビジネススキームの中で考えるため、実務に即してどのような筋力(ポータブルスキル)を強化しなければならないのかが明確になり目標設定がし易かったようですね。
自分自身の強み・弱みを「筋力」という24のキーワードで具体的に理解することが出来たため、今後どのような「筋力」を強化しなければならないかを明確化できた、という声が多く聞かれ、実際の行動にも変化が起きています。
また、この研修によって社員一人一人が目標を持ち、主体的に取り組むきっかけ作りができたことにより、個々人の自立を促すことにもつながっているようです。若手層がこのように目標や主体性をもって行動することが組織内での良き刺激となり、会社のビジョンの実現に向けた大きな原動力になるものと信じています。
今後の活躍に期待しています。