講師や同期のフィードバックで自分を客観視できるから、次の日から態度や行動が変わっていく

ユーシーカード株式会社

人事総務部 企画管理課 功刀 さゆり 氏
人事総務部 人材開発課 坂田 明日香 氏

事業内容

みずほフィナンシャルグループの総合クレジットカード会社。個人・法人向けのクレジットカード発行、キャッシュレス決済の利用分野・店舗拡大、決済商品の開発、各種カード関連業務の代行(業務受託)のほか、UCグループの業務支援、ギフトカード発行、集金代行並びに事務計算代行など、多岐にわたる事業を展開。

企業規模

578人(2023年9月末現在)

導入サービス
  • 1年目:新入社員ビジネススタンス開発研修、新入社員ビジネススタンス実践研修
  • 2年目:セルフモチベーションコントロール研修
  • 3年目:ロジカルシンキング研修
  • 先輩社員:メンター (キャリアトレーナー) 研修

課題

  • 新入社員を受け身の姿勢から脱却させ、自ら主体的に仕事に取り組むスタンスを形成したかった。

  • 目の前の業務に意識が向いてしまいがちな1~3年目の若手社員の視野を広げられるような研修を求めていた。

効果

  • 研修を通して、与えられるのを待っているだけでは成長できないということを学び、主体的に業務に取り組むことができるようになった。

  • 講師や同期のメンバーから忌憚のないフィードバックをもらうことで、自分自身の課題に気付き、態度や行動の変化が見られるようになった。

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みずほフィナンシャルグループの一翼を担う総合クレジットカード会社

「事業および部署の概要」

功刀氏:弊社は「ユーシーカード」という社名のとおり、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の取り扱いを主要業務とする会社です。個人向け・法人向けのクレジットカード発行のほか、キャッシュレス決済が使える加盟店の拡大、自社でクレジットカード事業を展開している企業様からの業務受託など、決済周り全般をご支援しています。

坂田氏:私たちの所属する人事総務部の大事な役割の1つが採用や人材育成です。採用や人材育成を通して、社員が意欲的に働き、それぞれの能力を十分に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

そのなかで、私が所属する人材開発課は、新卒採用のほか、1~3年目の若手社員の育成をメインにおこなっています。採用から育成を一連の取組みとして行い、活躍する人材に成長できる環境をつくることがミッションです。

功刀氏:私が所属する企画管理課では、中堅層~管理者層を対象とした研修や、人事制度企画、社員のエンゲージメント向上施策などを担っています。

新入社員向けには、主体性を醸成するスタンス研修を導入

「導入している研修内容」

功刀氏:弊社では、リンクアンドモチベーション社ご支援のもと、1~3年目の若手社員を対象とした各種の研修を導入しています。

1年目は、新入社員研修として「スタンス研修(ビジネススタンス開発研修・ビジネススタンス実践研修)」を実施し、2年目は「セルフモチベーションコントロール研修」、3年目は「ロジカルシンキング研修」をおこなっています。これらの研修に加え、若手の育成を担う先輩社員向けの「キャリアトレーナー研修」も実施しています。

新入社員が4月に受けるビジネススタンス開発研修は、学生から社会人へスタンスを切り替えることを目的とした研修です。学生時代は先生や教授の指導を受けて動くことが多いこともあり、どうしても受け身の姿勢になりがちです。そのため、まずは自ら主体的に動くスタンスを確立すべく、リンクアンドモチベーション社のスタンス研修を実施しています。

その後、入社半年くらいのタイミングでフォロー研修として、ビジネススタンス実践研修をおこなっています。現場配属後は日々覚えることも多いので、日常業務に追われるなかで、新入社員研修で学んだことが薄れてしまうこともあります。ですから、フォロー研修では4月の研修をあらためて思い出すとともに、「受け身の姿勢に戻っていないか?」というように仕事への取り組み方を振り返ってもらっています。自分をもう一度見つめ直すような機会です。

2年目の研修は、主に視野を広げることを目的とした研修です。2年目になると後輩社員も入ってくるので、自分以外にも目を向ける必要がありますし、より自律していかなくてはなりません。ですから、視点を切り替えたり視野を広げたりする重要性や、その方法を学んでいきます。3年目の研修は、どちらかと言うとスキル寄りの研修です。弊社の場合、3~4年目にジョブローテーションがおこなわれることが多いので、どこの部署に行っても活躍できるようにポータブルスキルを高めていきます。

キャリアトレーナー研修は、新入社員のトレーナーを対象とした研修です。一人の新入社員に対して一人の先輩が付き、業務だけでなくスタンスなどの内面的な部分までフォローしていくのが弊社のキャリアトレーナーです。この研修では、主に新入社員との関わり方を学びます。キャリアトレーナーは新入社員と年齢が離れている場合も多く、考え方や価値観が異なる場合があります。そのようなギャップを乗り越えて、新入社員にとって信頼できるトレーナーになることを目指します。

目の前のことだけに意識が向き、視野が狭くなりがちだった

「新人育成の課題と研修導入の背景」

坂田氏:会社というのは、世の中から必要としてもらえなければ存続していくことはできません。その会社を動かしているのは社員ですから、一人ひとりの社員も世の中から必要とされ、選ばれる存在にならなければいけません。そのような社員を育成することが、私たち人事総務部のミッションです。

そのなかでも、1~3年目は「土台づくり」の大事な時期であり、まずは働くスタンスを確立すべきだと考えています。1~3年目の若手社員にありがちな課題は、視野が狭くなってしまうことです。入社3年くらいまでの若手社員はどうしても目の前の自分の業務だけに意識が向いてしまいます。ですが、世の中に対して価値を提供していくためには、部署のことや自社のこと、お客さまのことや市場のことを考えられるようにならなければいけません。広い視野を持って仕事に取り組むことが、若手育成における課題の一つだと認識しています。

スキルよりスタンスやモチベーションの強化を図りたかった

「リンクアンドモチベーションを選んだ理由」

功刀氏:10年以上前の話になりますが、当時は他の会社に電話対応やクレーム対応などのスキル習得を目的とにした研修をお願いしていました。ですが、時代が変わり、会社も変わっていくなかで、「スキルよりもスタンスやモチベーションを高めることにもっと力を入れていかなければ」という気運が生まれてきました。そこで、スタンス開発やモチベーション向上に強みをもつリンクアンドモチベーション社に相談させていただいたという経緯があります。

リンクアンドモチベーション社とのお取引はもう十数年になりますが、最近では人事制度設計をご支援いただいたり、エンゲージメントサーベイ(モチベーションクラウド)を導入させていただいたりと、研修だけでなく人事領域全般をご支援いただいています。長年にわたって弊社の状況を深く理解していただいているのが、今日までお付き合いが続いている最大のポイントではないでしょうか。

自分の強み・弱みを客観視でき、学びを日常業務に活かせる

「リンクアンドモチベーションの研修の価値」

坂田氏:リンクアンドモチベーション社の研修は、一人ひとりの「素」の部分が見られる研修だと思います。研修を見ていると、「この人はこういう点が強みなんだ」「意外とこういうところに弱みがあるんだ」といったことが浮き彫りになります。

功刀氏:講師からのフィードバックでも、同期メンバーとの相互フィードバックでも、自分の弱みが指摘されることが度々あります。そのようなフィードバックの後、態度や行動に変化が現れる新入社員が毎年たくさんいます。

たとえば、周囲の反応を気にせずにどんどん発言する人がいたのですが、その人に対して「周りの反応も気にかけながら発言できるともっと良いよね」といったフィードバックがありました。すると、次の日からしっかりと周りの反応を伺いながら発言するようになるなど、すぐに変化が見られることも少なくありません。

また、20人くらい新入社員がいると、どうしても「誰かがやってくれるだろう」と様子見になってしまう人もいます。そのような人が研修中に「自分で動かなきゃいけないんだ」ということに気付いて、自ら「それ、やりますよ」と声をかけるようなシーンも見られました。一つひとつは小さなことかもしれませんが、昨日の気付きで今日の行動が変わるようなシーンは毎年多く見受けられます。

坂田氏:私自身、新卒で入社したときにリンクアンドモチベーション社の新入社員研修を受講したのですが、そのときの気付きは今でも鮮明に覚えています。想像よりもハードな研修でしたが、「これが社会人に求められるレベルか」という気付きがたくさんありましたし、自分の知らない自分を認識できて非常に有意義な時間でした。

1年目、私は営業部門に配属されたのですが、営業の現場でも研修で学んだことが活きていると感じることが多々ありました。実際の現場では、リンクアンドモチベーション社の研修を受けていたおかげでお客さまが求める高い基準に対しても物怖じすることなく対応でき、メンタル面でも成長を実感することができました。

新入社員研修の前後で見違えるほど変わるメンバーも

「研修の成果」

功刀氏:先ほどお話ししたように毎年、新入社員研修の受講後に態度や行動が見違えるほど変わる新入社員がたくさんいます。たとえば今年も研修前は、指示が無いと動けなかったような社員が、研修の翌日には、率先して意見や質問を発信するなどと主体的な行動をするようになり、驚かされました。新入社員研修の終了後におこなうアンケートでも、「社会人として何が大事なのか分かった」といった声はたくさん届いています。このような点からも、社会人としての意識の醸成は十分にできているのかなと感じています。

プロの方に実践形式で教えてもらうため、一人ひとりが得る学びや気付きが大きいということが、リンクアンドモチベーション社の新入社員研修の印象です。若手のうちに、仕事に取り組むスタンスやモチベーションを高める方法などを落とし込んでもらえるのは非常に効果が大きいと感じています。

2年目の研修は、自分のことだけでなく周囲を見渡して仕事ができるようになってほしいという期待があるのですが、その点に関しても効果を感じています。ふとしたタイミングで「あっ、今、自分本位になっているかも」と気付くなど、視野の広がりが見て取れます。また、年次が終わるタイミングで記入してもらう振り返りのシートを見ても成長を感じることは多々ありますね。

組織人事に関することなら何でも相談できるパートナー

「リンクアンドモチベーションについて」

功刀氏:これまでの事業の変遷や現在の経営状況など、とにかく弊社のことをよく理解していただいています。だからこそ、たとえば私たちが課題設定で悩んでいるようなときでも、察して提案してくださるのですごく助かっています。時代の変化や業界の動きに合わせて、今必要な研修や育成プランを一緒に考えてくださり、担当としては心強い限りです。

リンクアンドモチベーション社は、人事領域全般に豊富な知識・知見をお持ちで、世の中の情勢も踏まえたアドバイスをくださいます。私たちにとっては研修を運営してくださる会社というより、人事周りで何かあったときにすぐに相談できる頼りになる存在です。

坂田氏:リンクアンドモチベーション社の新入社員研修は、「STARの観点(※)」をはじめ大切なことをたくさん学ぶことができ、社会人としての強固な土台をつくれる研修です。新入社員研修だけでなく、その後の育成に関しても、必要なときに必要な施策を提案していただけるので、すごくありがたいと思っています。

※Say(情報発信)、Target(目的立脚)、Action(行動)、Roleplay(相手視点)というビジネスパーソンにとって不可欠な4つの心構え

会社全体で新入社員を育てていく風土を醸成したい

「新人研修にかける思い」

功刀氏:ユーシーカードには、会社全体で協力して人を育てる風土が根付いています。数年前から会社の事業規模や社員数がだんだんと拡大している中、この風土を継続させていくことがより一層重要だと感じています。拠点や部署が違っても、自分が新人を育てていくんだという思いを、全社員が持っている会社であり続けたいです。

新入社員にも、すぐに自分が育成する立場になるという意識を持ってもらいたいです。1年目は教わりながら覚えることがメインですが、2年目になると後輩ができ、求められることも変わってきます。自分が教わって学んだことをもとに、後輩社員を育成する良い循環を実現させていきたいです。

坂田氏:私自身、リンクアンドモチベーション社の新入社員研修を受講していますので、今後入ってくる新入社員に対しては、自分の経験談も含め、研修の重要性や取り組み方などをしっかり伝えていこうと思っています。私自身もまだ若手社員なので、若手の視点から見た気付きなどを周囲に共有しながら、より良い研修・育成につなげていければなと思います。

※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所等は取材当時のものです。
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