創立以来、情報産業のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いてきたI社。
成長性と安定性をあわせもった「魅力的で強靭な会社」を実現するため、人材育成に力をいれています。 今回、新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)を導入した理由を人事部のM氏に伺いました。
I社では今年度、顧客満足の更なる実現に向けて、お客様の業務をよく理解して提案のスピードを速めるために、大幅な組織改編を行いました。 I社の最大の資産は「人材」であり、人材育成は不可欠です。 成長性と安定性を併せ持った「魅力的で強靭な会社」となるために、社員には「誠実」なビジネススタンスを基本として持ち、 プロフェッショナルな人材になることを求めています。
今回新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)を導入した背景には、入社したての新入社員に、この「誠実さ」を含め、 一人前のビジネスパーソンとなるために必要なビジネススタンスを早く気づかせることにありました。
IT業界では、技術革新やサービス展開などあらゆる面でスピードが求められます。 そのため、新入社員といえども短期間で即戦力になることが急務です。
短期間で、やるべきことをやり遂げるためには、強い意志とともにストレス耐性が必要です。 やる気があってもストレス耐性がなければ、ともするとモチベーションが下がることになりかねませんし、 仕事に対する“執着心”も持続できないでしょう。 新入社員には、なるべく早く “やる気” になってスタートダッシュをかけてもらい、 ストレス耐性を身に付けるとともに仕事に対する“執着心“を持ってもらえるようなスタンス形成を求めました。
スタンス形成には、仕事に真剣に取り組み、成果をあげるための“執着心”が欠かせません。 その点、新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)のコンセプトが“本気”にさせることであり、仕事への“執着心”をもつことの大切さを自ら“気づかせる” 内容となっていると知り、とても有効だと感じました。
精神論で「本気で取り組もう」と掛け声をかければ、誰でも一瞬は真剣になります。 しかし、単に押し付けだけでは持続しません。 場合によっては研修中に「本気のフリ」をしてしまう社員もいるかもしれません。 新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)では、社員自らが“本気で取り組む”ことの重要性を自覚し、 “本気” “執着心”の大切さを実感したのではないかと思います。
研修中、グループワークの一貫として顧客に提案をする疑似体験プログラムがありました。 実践形式で行われ、新入社員が提案する企画内容に対して、不備な点を顧客役から厳しく指摘されたり、 最初の名刺交換などビジネスマナーができていない場合には、顧客部屋からグループ全員が退室させられるほど、 緊迫したムードで行われました。
「単なるロールプレイングでしょ?」とたかをくくっていた新入社員には、相当こたえたようです。 今年の新入社員は、全体的に問題解決能力などのポテンシャルは高く、ロジカルな思考を持っています。 しかしまだ、ものごとに対する執着心や社会人として必要とされる対人関係上の能力が十分であるとは言えません。 この研修で何度もやり直しをさせられた中で、机上の思考以外に、自分の考えを人に伝え、理解させ、満足させることの 難しさとともに、お客様に対して誠実に、また熱意を持って対応するなどの「仕事上のスタンス」の重要性に気づいたようです。
ダーウィン研修が、普通の新入社員研修と違うところは、新入社員一人ひとりへの個別対応により、 弊社が期待するビジネススタンス形成を醸成してくれたところです。 先程の疑似体験プログラムもそうですが、全てのプログラムがビジネスに即した内容になっているため、 受講者が本気で“自分”を前面に出すよう組まれています。
そして、各自の個性や行動を見極めながら、行き過ぎている人にはバランスを取ったり、 方向が間違っている人には軌道修正を促したり、また、スタートダッシュが遅いと思うような人には、 たきつけてあげるようなコーチングをして頂き、 “本気”への覚醒が腰折れしないよう細かい配慮をしてもらいました。 さらに、研修後に手厚いフォローがあったことも大きな特徴でした。
新入社員研修後は、IT系の資格取得に向けての研修を行いました。 途中で挫折する新入社員もおらず、全員が指定された資格に合格しました。 研修がすべて終了した後、新入社員からは 『リンクアンドモチベーションの新入社員研修をしてくれてありがとうございました』 という声を多くもらい、私たちも非常に満足しています。
新入社員各自が、新入社員研修(ビジネスマインドセット研修)を通じて自分自身のこと(強み、弱み)をあらためて深く見つめ直すとともに、 研修を通じて自分の成長を実感し、それを実際に発揮するフィールド(仕事)があって、またそこからくる充実感も感じているようです。 そしてさらなる学習へ、というようなスパイラルが生まれつつあります。 新入社員の今後の成長が楽しみです。