しかし、事象そのままに共有しようとすれば、莫大な情報量になり、組織の上下左右に伝えるときにミスコミュニケーションを生んでしまいます。ポイントは、様々な情報の中から、本当に大事な情報を整理・共有し、そこに注力した対策を立てられるかにあります。そこで、情報を縮減し、重要なエッセンスを整理するための「思考の7つ道具」を習得できるロジカルシンキング研修(アインシュタインプログラム)を導入することに決めました。
弊社は、お客様の満足はもちろん、自分自身の満足も掛け算しなければ、社会に貢献する商品作りとサービスを提供することはできないと考えています。その理念は”創る・楽しむ・わくわくさせる”という3つの行動指針で構成されています。研修でもこのスピリット要素を体感できるスタイルがあればいいなと思っていました。
また従来の講義形式では、知識として頭に入っても内容が体に残らないという問題を抱えていました。 知識だけでなく、スキルを同時に体得しなければ、日常で実践することは難しいと思います。今回のロジカルシンキング研修は、エデュテインメント形式という体感型の研修スタイルで、グループワークを多用したものでした。
現実に発生しうるであろう課題を実践形式で整理する中で、創造的に考え、解決する楽しさ・わくわく感を体験するなど、弊社の理念に通じるコンセプトが多分に含まれていたと思います。
理論的な思考の重要性を理解しても、それを行使するツールがなければ実務には結びつきません。その点、研修のコンセプトである「思考の7つ道具」はとても良かったですね。知らなかった技術や、今までなんとなく使っていたものを改めて体系的に学び、ツールの特性を理解できたようです。ツールの特性やノウハウを掴めば、自分に合ったツールの組み合わせ方も分かりますし、どのようなときに、
どのように活用すればいいのかも直感的に分かるため、整理する能力はもちろんスピードも向上すると思いました。そこが「思考の7つ道具」の良さだと思います。
研修の中で、言葉を使わずに紙に書いて情報を伝達するプログラムがあったのですが、とてもインパクトが強かったという感想を受けています。言葉だけのコミュニケーションですと、どんどん自分の言葉を付け足してしまって、情報を共有するのに時間がかかることがあります。
しかし、このプログラムでは紙に書いて一目瞭然に情報を伝達しなければならないため、文字だけでなく表やチャートなど可視化することの重要性を痛感したようです。受講者は、情報を縮減することの重要性と有効性を実感できたようです。
まず、報告する内容と方法が改善されると思います。今までは部下が上司に報告する際は、自分の業務の範囲内のことしかまとめられず、逆に範囲外のことを切り捨ててしまう傾向がありました。これでは、上司は全体像が見えません。
今後は、優先順位をつけて情報を報告するだけでなく、コミュニケーションも促進され、情報が全体の中でどのような位置付けなのかまで含めた報告がなされると思います。的確に情報が伝わり、共有できれば、それに対する指示も迅速になるので、結果的に組織強化に繋がることを期待しています。
日常のコミュニケーションにおいて相手に自身の考えや気持ちを「伝える」ことは非常に重要になります。 しかし、「伝える」ことよりも「伝わる」ことが非常に重要になります。なぜなら、自分が伝えたことが意図しているように相手に伝わっているかはわからないからです。 相手に自分の意図した考えや気持ちが「伝わる」ために相手との「信頼関係」や「情理」が非常に大切ですが、構造的にわかりやすく伝える「論理」も同様に大切です。ここでは論理的に相手に伝える技術の一つである「帰納法」を掘り下げて述べていきたいと思います。
ロジカルシンキングの観点として、演繹法(えんえきほう)と帰納法の2つがあります。この2つは、高校数学で扱われる学校もあるため、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。 ロジカルシンキングは、理系の学問に必要なイメージがありますが、社会人になると、あらゆる仕事において必要になってきます。今までロジカルシンキングを意識してこなかった文系の人や新卒の人は、特に苦手意識を感じてしまいます。
ビジネスモデルを大きく転換し業界TOPに躍り出た親会社の人事戦略子会社であるW社の代表取締役社長 S氏に 人事戦略、特に教育・研修の中で、ロジカルシンキング研修を採用頂いた背景をお伺い致しました。