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ロジカルシンキングのフレームに踊らされない上司になる

ロジカルシンキング(論理的思考力)は全てのビジネスパーソンに必須のスキルと言われており、多くの企業で採用要件として定義されたり、研修が行われたりするなど、人材育成の重要テーマとされています。

しかし、世の中に数多く散らばるロジカルシンキングのフレームワークを、目的を理解せずに使っているケースが散見されます。

本記事では、そんな恥ずかしいビジネスパーソンにならないよう、目的をきちんと定めてフレークワークを使いこなす重要性を、具体例と共にお伝えします。

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目次[非表示]

  1. 1.世に溢れるロジカルシンキングのフレームワークたち
  2. 2.■ロジカルシンキング(論理的思考力)とは
  3. 3.ロジカルシンキングの落とし穴
  4. 4.ロジカルシンキングのフレームワークを操るために

世に溢れるロジカルシンキングのフレームワークたち

■ロジカルシンキング(論理的思考力)とは

そもそもロジカルシンキングとは、どのような意味で使われる言葉なのでしょうか。

「ロジカル・シンキング」とは、論理的思考という意味。情報を決められた枠組みにしたがって整理・分析するさまざまなスキルの集まりを指し、これらを使うことによって、複雑なものごとの因果関係を明快に把握したり、問題に対する有効な解決策を導き出したりすることが可能になります。

合理的な判断や論理的な説明の前提となる思考法で、意思決定や交渉、プレゼンテーションの際に活用できることから、人材育成の現場では必須のコンピテンシーとして定着しています。

引用元:日本の人事部

ロジカルシンキングは、短い日本語で簡単に説明することが難しく、また、明確な言葉の定義が無いため、その捉え方や使い方が多岐にわたっています。更に、ロジカルシンキングを実践するために使われる有名なフレームワークも多く存在しています。

▼【コンピテンシー評価】に関する記事はこちら
コンピテンシー評価とは?導入メリット・デメリットや必要性、導入の手順について解説

■なぜロジカルシンキングが必要なのか

そもそもなぜロジカルシンキングが必要なのでしょうか。普段当たり前のように使われている言葉だけに、その重要性を説明できる人は多くありません。ロジカルシンキングがビジネスマンに必須のスキルと言われている理由は大きく2つあります。

①有限な時間・リソースの中で成果を出すことが求められるから

広くビジネス活動においては、限られたリソース(時間、資金、人材など多岐にわたる)を用いて可能な限り大きな成果を出す必要があります。すなわち、限られたリソースを「論理的に最も適切だと思われる選択肢」に投入するという意思決定が常に求められています。

②仕事は自分一人では完結しないから

リソースが限られていることに加えて重要なのが、仕事は一人で完結しないということです。

個人事業主やフリーランサーが増えている昨今でも、サービスの開発から提供までを一人で完結しているケースは極めて稀で、何らかの意思決定の際には、同じチームの同僚や上司、パートナーや顧客との相互了解を紡ぐ必要があります。

そのためにはまさに、「一貫していて筋が通った考え方で物事の構造や因果関係を整理する、あるいは説明するための思考法」が必要不可欠です。

■代表的なフレームワーク

物事を構造的に整理し、課題発見・課題解決するための手法としておなじみのフレームワークをいくつか簡単に紹介します。

(例)3C分析

3C分析は、Customer(顧客・市場)、Company(自社)、Competitor(競合)という3つの「C」について分析する方法で、事業戦略やマーケティング戦略を決定する際などに用いられます。


(例)PEST分析

「PEST」とは、Politics、Economy、Society、Technologyそれぞれの頭文字を取ったもので、マクロな外部環境が自社に及ぼす影響を分析する際に用いられます。

(例)4P分析

4Pは「マーケティングミックス」とも呼ばれ、企業が顧客に商品やサービスを提供する際にコントロールすべき4つの要素(Product、Price、Place、Promotion)の頭文字をとったものです。


(例)STP

STPは、どの市場(顧客)を狙い、どのような立ち位置でアピールするのが最も効果的かを決定するためのマーケティングにおける基礎的フレームワークです。

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ロジカルシンキングの落とし穴

ロジカルシンキングの意味と、その代表的なフレームワークをご紹介しましたが、ここで注意しなくてはならないのが、「ロジカルであることは目的ではない」ということです。

ロジカルに考えるための道具としてフレームワークは非常に汎用的ですが、道具の使い方をきちんと理解しなければ、簡単に落とし穴にはまってしまいます。

■落とし穴①:フレームワークを使う目的を見失っているケース

分かりやすく、上で紹介したフレームワークの具体例でお伝えしましょう。

3C分析は、事業戦略やマーケティング戦略を決定する際などに用いられます。つまり、自社が顧客・市場に対してどのような価値を届けるべきかを決定するためのツールです。陥りがちなパターンとして、「3つそれぞれの情報だけ収集して満足している」という状態です。

部下「3C分析しました!」
上司「なるほど、情報はかなり集まっているみたいだね。それで?」
部下「それで?とはどういうことですか?」

上記のようなシーンは良く見られます。情報収集が目的化してその後のアクションを考える意識を持たなければ、分析のクオリティにも影響し、ハコを埋めるだけで満足してしまいます。

「PEST」とは、マクロな外部環境が自社に及ぼす影響を分析する際に用いられます。「自社に及ぼす」というのがポイントで、手当たり次第に外部情報を収集してくることが目的ではありません。

部下「PEST分析してきました!」
上司「なるほどなるほど。うちはBtoBのシステム開発会社だけど、最近ファストファッションが流行ってることって影響ある?」
部下「いったん書いてみました!」

といったやり取りも多く見られます。

■落とし穴②:フレームワークの因果関係を理解していないケース

フレームワークを多く覚えれば覚えるほど、どのシーンで何を使うのかが混乱する危険性もあります。そうならないためには、ひとつひとつのフレームワークが何を目的にして、他のフレームワークとどのような関係にあるのかを理解しなければいけません。

前述したSTPと4Pのフレームワークは、それぞれマーケティングにおける基礎的なフレームワークで、ロジカルに分析するには非常に汎用的な道具です。それぞれの目的を改めて簡単にまとめると以下のようになります。

STP:どこをターゲットにして、どうポジショニングをとるかを定める
4P:ターゲットに対してどんなサービスをどのように提供するかを定める

すなわち、これら2つのフレームワークは、 「まずSTPでターゲットを定め、定めたターゲットに対して効果的に価値を届けるために4Pを使う」という順番で利用できることが分かります。

このように、フレームワークにはそれぞれ目的や役割が存在し、複数のフレームをどのように組み合わせるかというのも意識しなければならない重要な観点です。

ロジカルシンキングのフレームワークを操るために

最後に、ロジカルシンキングのフレームワークを使う目的に立ち返った時に、気を付けなければならないことを改めて2つお伝えします。

■フレームワークの目的を理解する

これまでお伝えした通り、それぞれのフレームワークの目的や役割、他のフレームワークとの関係性などに着目して使うことが大切です。目的が変われば効果的な道具も変わります。

フレームにあてはめることを目的化せずに、効果的に問題解決するための有効なツールとしてフレームワークを駆使していきましょう。

■情理を軽んじない

多くの人は、「合理で考え、情理で動く」と言われています。

問題の特定と解決の方向性をロジカルなフレームワークで考え、伝えることは重要ですが、ビジネスにおいては最終的に周囲を巻き込んで動かし、実際に問題を解決しきらなければいけません。

ロジカルであること、フレームワークにあてはめることで満足せず、相手に寄り添ったコミュニケーションを心がけることも大切です。

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LM編集部
LM編集部
理念・採用・風土・制度など組織人事のトレンドを発信しています。 基本的な用語解説から、多くの企業で陥っている実態、 弊社が培ってきた組織変革技術の知見を踏まえたポイント解説まで 皆様のお役に立ち情報をお届けします。

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