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自己顕示欲って?承認欲求との違いや対処法を解説

 どこの職場にも、男女問わず、自己顕示欲の強い人はいるものです。SNSの浸透もあり、昨今は他人の自己顕示欲が可視化されやすくなっており、今まで以上に自己顕示欲の強さが「目につく」時代になっていると言えるかもしれません。今回は、自己顕示欲と承認欲求の違いや自己顕示欲の強い人の特徴などについて解説していきます。

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自己顕示欲とは?

 自己顕示とは「自分を目立たせること」であり、自己顕示欲とは「自分を目立たせることで、周囲の人から注目されたいという欲求」のことを言います。


自己顕示欲と承認欲求の違い

 自己顕示欲と似た欲求に「承認欲求」があります。承認欲求とは「他者から認められたい」「自分を価値ある存在として認めたい」という願望のことです。


 両者の違いとしてよく言われるのが、自己顕示欲は「能動的」で、承認欲求は「受動的」ということです。自己顕示欲の強い人は「自分をアピールしたい」「注目を浴びたい」「称賛されたい」という気持ちから、能動的に行動を起こす傾向があります。一方で、承認欲求の強い人は、「誰かに認めてほしい」「自分を受け入れてほしい」という欲求を持ちつつも、姿勢としては受け身です。何かアクションをしてアピールするというよりは、ありのままの自分を承認してほしいと考えています。


承認欲求に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

>> 承認欲求とは?意味や承認欲求が強い人の特徴・対処法は?メリット・デメリットも解説!

https://solution.lmi.ne.jp/column/10730


人が自己顕示欲を示す理由

 人は誰しも、大なり小なり自己顕示欲を持っているものです。今も昔も、自己顕示欲の強い人はいますが、近年はSNSが普及したことで、誰もが自己顕示欲を示しやすくなっており、より自己顕示欲が強い人が「目につく」ようになっていると言えます。


 特に、若い世代の人は自己顕示欲が強い傾向にあります。一説によると、「自分は強いんだ」「自分はすごいんだ」とアピールして自分を大きく見せることで、他者からの攻撃を防ぐことが自己顕示欲のメカニズムだと言われています。そうだとするなら、まだ未熟で力を持たない若者が、強い自己顕示欲を示すのは自然なことなのかもしれません。


自己顕示欲が強い人の特徴

自慢話が多い

 自己顕示欲の強い人は、自慢話が多いのが特徴です。「自分のことを褒めてほしい」「周囲から一目置かれたい」という心理から、自慢話が多くなるのです。ビジネスにおいては、自分の成果や実績をことさらに強調する傾向にあります。


何かと自分の話に持っていく

 自己顕示欲の強い人は、どんな話題であっても、隙あらば自分の話に持っていく傾向があります。たとえば、ある人が京都に旅行に行った話から、京都ネタが話題の中心になっているときでも、「自分はこの間、北海道に旅行に行った」など、半ば強引に自分の話に持っていこうとします。それゆえ、話の腰を折ってしまうことも少なくありません。


プライドが高く目立ちたがり

 自己顕示欲の強い人は、プライドが高く目立ちたがりの傾向があります。少しでも自分の弱い部分を見せると「周囲から評価されない」という考えから、つまらない見栄を張ることも少なくありません。仕事上でも、地味な作業には消極的で、目立つ業務を積極的にやりたがります。


マウントをとりたがる

 マウントをとりたがるのも、自己顕示欲の強い人の典型的な特徴です。「他人を認める = 自分に注目が向かなくなる」という思いから、他人より優れていることを示そうと常にマウントをとりたがります。相手のほうが優れていると分かっていても、それを素直に認めることができません。


組織の雰囲気を悪くしてしまうことがある

 自己顕示欲があることは、決しておかしなことではありません。しかし、過剰な自己顕示欲を示す人は周囲から煙たがられるのも事実です。必要以上に自分のことをアピールするあまり、周囲の人の気分を害し、組織の雰囲気や人間関係を悪くしてしまうこともあります。



 そもそも組織の雰囲気創りには、全員が一丸となって「チーム」となることが不可欠です。アメリカの経営学者である「チェスター・バーナード」によると「チーム・組織」が成立するためには以下3つの要件が必要だと述べています。
「共通の目的」
まず初めに、何かを成し遂げたいという目的が共有されていないと組織は成立しえません。日常のシーンでも、このチームの共通目的は何か?を常に確認し、同じ山の頂きを目指す仲間だという認識を持つことがモチベーションに繋がります。
「協働意思」
同じ目的を見据えていたとしても、「互いの弱み強みを理解し、補い合う」という協働への意識づけが出来ていない場合は、チームとしての成立が難しくなります。
「コミュニケーション」
共通目的を確認し、協働意思を促進するためには十分なコミュニケーションが必要にになります。目的達成に向けてサポートをし合うための働きかけが大切です。

参考チェスターバーナード チーム3つの要素

自己顕示欲があまりに強い人をほったらかしにしておくと、これらの要素に乱れが生じる可能性も考えられるため、チームの雰囲気が崩れないように上手く関わる術を持つことが大切です。


自己顕示欲が強くなってしまう原因

自分に自信がない

 自己顕示欲の強さは、自分への自信のなさの裏返しとも言われています。自分で自分を認められないからこそ、他者の評価に依存してしまい、自己顕示欲が強くなるという人も少なくありません。


自分が大好き

 自分に自信がない人とは対照的に、自分が大好きな人も自己顕示欲が強くなりがちです。誰しもが、自分が好きなものを周囲に知ってもらいたいという欲求を持っています。自己顕示欲の強い人は、自分が好きなものがまさに「自分」になるわけで、「そんな素敵な自分を知ってもらいたい」という行動につながっていくのです。


自己顕示欲の強い人との付き合い方・対処法

 身近に自己顕示欲の強い人がいるために、ストレスを感じている人もいるでしょう。相手を変えるのは難しいですが、以下のポイントを意識して自分のスタンスを変えることで、ストレスが軽減されるかもしれません。


理解する

 自己顕示欲の強い人をしっかりと受け止めて、その人間性を理解するように努めましょう。上述のとおり、自己顕示欲の強い人は、自分に自信がなかったり、コンプレックスを抱えていたりするケースが少なくありません。そのような背景を汲んだうえで関わりを持てば、ある程度は許容できるようになるかもしれません。


 参考までに、自己顕示欲の強い人の人間性を理解するためのツールとして「モチベーショングラフ」というものがあります。これは過去~現在に至るまでの自身のモチベーションがどのような変遷をたどってきたのかをグラフとして示したものです。

 本人にこれを記入してもらい、人生の出来事を理解するコミュニケーションを取ることが狙いです。得てして、「モチベーションが上がった時期」「モチベーションが下がった時期」にその人の価値観を形作った経験や、その人が抱えている悩みなどは潜んでいます。なぜ上がった?下がった?を本人に問いかけて語ってもらうことで、新たな一面が見えることもあります。

<参考:モチベーショングラフ>

モチベーショングラフ



受け入れる

 自己顕示欲の強い人は、話を盛ったり嘘をついたりすることがあります。それを、いちいち気にしていたり指摘していたりしたら、余計に疲弊してしまいます。「何でそんな嘘をつくんだろう・・・」と考えるのではなく、「もともと、こういう性格なんだ」と考え、「自己顕示欲強いキャラ」として受け入れるのも一つの手です。


反応しない

 自己顕示欲の強い人は、自分の自己顕示欲を満たしてくれる人を好みます。リアルな世界なら「すごいね」「さすがだね」といった言葉をかけてくれる人ですし、SNSなら「いいね!」をしてくれる人です。


 自己顕示欲の強い人がどうしても苦手なのであれば、相手の言動に対して「反応しない」「リアクションを控えめにする」というのも効果的です。「注目してくれない」「ほめてくれない」と感じたら、相手のほうから距離をとってくれるでしょう。


まとめ

自己顕示欲が強いことは必ずしも悪いことではありません。しかし、職場に自己顕示欲の強い人がいるために、自分自身がストレスを抱えているなら考えものです。付き合い方を変えていかなければ、仕事にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。本記事を参考に、自己顕示欲の裏側にある心理を理解するとともに、適切な付き合い方を考えていきましょう。


自己顕示欲に関するよくある質問

Q:自己顕示欲と自意識過剰の違いは?

A:自意識過剰は「自分が他人からどう見られているか?」を過剰に気にする性質のことを言います。一方で、自己顕示欲は「目立ちたい」「注目されたい」という欲求です。自己顕示欲の強い人は「目立つため」「注目されるため」に積極的に発言・行動していきますが、自意識過剰な人は「周囲にどう思われるか」が気になるあまり、発言や行動に対して慎重な人が多いです。


Q:自己顕示欲を抑えるには?

A:自分自身で自己顕示欲が強いことを自覚していて、「そんな自分が嫌だ」と悩んでいる人も少なくありません。自己顕示欲を抑えるのは簡単ではありませんが、「ありのままの自分」を受け入れてくれる存在がいるかどうかで変わってくることもあります。ありのままの自分を受け入れてくれる人がいれば、不特定多数に向けて自己顕示欲を発散する必要もなくなるものです。心理カウンセラーに相談して、診断を受けるのも良いでしょう。自分の内面を見つめ直す良いきっかけになるはずです。


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