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主体性とは?自主性との違いや高めるコツについて徹底解説!

主体性とは、自らの意志に基づいて、自らの責任のもとで行動しようとする態度や性質のことを言います。人材を評価する際、その人のスキル・経験以上に主体性を重視する企業も少なくありません。

今回は、従業員に主体性が求められる理由のほか、主体性の高い人・低い人の特徴、主体性を高める方法などについて解説していきます。

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目次[非表示]

  1. 1.主体性とは?
  2. 2.主体性がある人の特徴
  3. 3.主体性がない人の特徴
  4. 4.主体性を高める方法とは?
  5. 5.主体性発揮に向けたポイントとは?
  6. 6.部下の主体性を高めるために上司が意識すべきこと
  7. 7.まとめ

主体性とは?

主体性とは、自らの意志や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動しようとする態度や性質を意味する言葉です。主体性のある従業員は上司の指示に従って仕事をするのではなく、自分自身の考えによって行動を選択します。そして、自らの行動がもたらす結果にも責任を負うことができます。

世界的名著である『7つの習慣』において、著者であるスティーブン・R・コビィーは、主体性について以下のように述べています。

主体性とは、自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。

また、2006年に経済産業省が提唱した「社会人基礎力」(=職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力)に定められている12の能力要素の中にも、主体性は含まれています。

つまり、主体性は、この人生100年時代において、非常に重要な能力であると言えます。

■自主性との違い

主体性と似た意味を持つ言葉として「自主性」があります。主体性と自主性を同じ意味で使う人も少なくありませんが、厳密には違いがあります。

自主性とは、ある程度決められていることを自ら率先して行う態度や性質のことを言います。一方で、主体性は、何も決まっていない状態において「今何をすべきか?」を自ら考え、行動する態度や性質のことです。

たとえば、「かつて教えられたことを、自ら率先しておこなう」のは、自主性のある行動だと言えます。一方で、「自ら課題を解決するための施策を考え、それを実行に移す」のは、主体性のある行動だと言えるでしょう。

このように、主体性のある人は誰に何を言われなくても、自ら目的を設定し、それに向かって行動することができます。

■主体性の類義語・対義語

自主性の他にも、主体性に似た言葉として「当事者意識」があります。当事者意識とは、ある物事に対して「自分は関係ない」「誰かがやってくれる」といった姿勢ではなく、「自分が直接関係している」と考えて取り組める姿勢のことです。

「自分ごと」として責任を持って行動するという意味合いで使われる言葉であり、主体性と非常に近いニュアンスを持った言葉だと言えます。

一方、主体性の対義語としてよく使われるのが、「受動性」や「思考停止」「指示待ち」といった言葉です。いずれも主体性とは相反する概念であり、「受け身体質である」「自分で考えることを放棄している」「誰かの指示がないと動けない」というように、基本的にネガティブなニュアンスで用いられます。

■主体性のある人材が求められる背景とは?

今、主体性のある人材が求められる背景として、不安定で予測不能な「VUCA(ブーカ)」の時代が到来していることがあります。以前の常識が通用しなくなり、何が正解なのかが分かりにくくなっているのが現代のビジネス環境です。

しかし、未来が予測できないからといって手をこまねいているだけの企業では、VUCAの時代を生き残っていくことはできません。

VUCAの時代だからこそ、どんな状況になっても事業を継続できるようにしておくことが重要であり、そのためには前例にとらわれることなく、主体性を持って「今やるべきこと」を考えられる人材が不可欠なのです。

主体性がある人の特徴

主体性がある人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

■自分の意見を持っている

主体性がある人の共通点の一つが、自分の意見を持っていることです。それがたとえマイノリティな意見であっても、自信を持って主張することができます。

どんなテーマでも自分に置き換えて考えることができ、「自分ならどうする」という意見を持っているため、いつでもブレずに行動することができます。

■リーダーシップがある

主体性のある人はリーダーシップを兼ね備えているものです。必ずしも「主体性=リーダーシップ」ではありませんが、主体性のある人は組織全体を俯瞰して見ることができ、周囲の人を巻き込んで仕事をすることができます。

そのため、自然とリーダーのポジションに収まる人が少なくありません。

■行動力がある

主体性のある人は、行動力も抜きん出ています。言われたことをやるのではなく、自分で考え、目的意識を持って動くのでどんどん経験値が高まっていきます。

経験値が高まれば成功体験を積みやすくなり、それが自信につながっていきます。自信がついてくると、さらに積極的に行動できるという好循環を持っているのが特徴です。

■プラス思考である

主体性のある人は、総じてプラス思考です。仕事でミスをしても、すぐに気持ちを切り替えることができますし、失敗から得た気付きを糧にすることができます。ピンチの状況でもそれをチャンスと捉える前向きさがあり、「何とかなる」という気持ちで困難に立ち向かうことができます。

■責任感がある

上述のとおり、主体性とは自らの意志や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動しようとする性質のことを言います。ただ行動するだけでなく、責任感を持って行動できるのが大きな特徴です。

主体性がある人はそもそも自らの意志で行動を選択しているため、「自分で決めたことだから」と、最後まで責任を持って取り組むことができます。

主体性がない人の特徴

主体性がない人の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

■指示待ちである

主体性のない人は基本的に受け身であり、上司に指示されるまで行動することができません。目的が示されていても、目的を果たすために何をすべきかを考えることができないので、行動することもできません。

■マイナス思考である

主体性のない人はマイナス思考に陥りがちです。「失敗したらどうしよう」「どうせ失敗するだろう」などと、物事をマイナスの方向に考えてしまいます。

ネガティブなイメージが先行するため、どうしても自ら行動を起こすことができません。確実な結果が約束されているような仕事にしか取り組めず、少しでも難易度の高い仕事になると腰が引けてしまいます。

■責任を持ちたくない

主体性のない人は自分で決断することが苦手なので、判断を求められても意見を述べず、何かと周囲に委ねがちです。これは、「責任を持ちたくない」という気持ちの現れだと言えます。自分が選んだ結果に責任を持ちたくないので、選択・判断すること自体を避けてしまうのです。

■モチベーションが低い

主体性のない人は、仕事に対するモチベーションが低いのが特徴です。基本的に言われたことしかやらず、できれば仕事を増やしたくないと考えています。自らの意志と責任で行動した経験が少ないので、過去にも成功体験が少なく、それゆえ成長意欲も見られません。

主体性を高める方法とは?

主体性を高めるのに効果的な方法として、よく言われるのが以下の3点です。

■自分で決めることをクセにする

人に指示されたことではなく、自分で選んだり自分で決めたりしたことには責任を持って取り組めるものです。そのため、小さな仕事でも自分で決めるクセをつけましょう。

特に、自分で目標を立てるのは効果的です。上司が立てた目標を達成できなくても「上司が勝手に決めたことだし」で終わってしまいますが、自分で決めた目標であれば当事者意識が芽生え、主体的に取り組むことができます。

「どうすれば達成できるのか?」を自分で考えるようになりますし、仮に目標を達成できなかった場合でも、「なぜ達成できなかったのか?」という原因を振り返るようになります。

■自分の考えを言語化する

主体性のない人は自分の考えがなく、意見を求められたときにも、多数派に乗っかったり、「どちらでもいい」というような曖昧な回答をしがちです。主体性を高めるためには、普段からどんなことに対しても自分の考えを持つことが大切です。

仕事に限らず、たとえば日々のニュースに対しても「自分だったら」と考えるクセをつけ、自分の考えを言語化するようにしてみましょう。これを繰り返すことで、自分のなかに「基準」のようなものができてきて、様々なことに対して自分なりの答えを出せるようになります。

■何でもいいから自信を持つ

「自分に自信がないから主体性を持てない」という人は少なくありません。であるならば、自分の得意な分野に注力するなどして、自信を持てるようにすることが重要です。自信を持つのは仕事に関連したことでなくても構いません。

何か一つでも自信を持てるようになると、「自己肯定感」がグンと高まります。自己肯定感が高まれば、比例するように主体性も高まり、仕事に取り組む姿勢も変わってくるはずです。

▼自己肯定感に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
自己肯定感の低い人の特徴は?意識すべき行動や高めるコツを解説

主体性発揮に向けたポイントとは?

ここまで、主体性の重要性や、主体性を高める方法についてお伝えしましたが、全ての物事においてやみくもに主体性を発揮することには意味がありません。

下記に、主体性発揮に向けて抑えておくべきポイントをお伝えします。

■目的意識を持つ

目的のない主体性は、成果には繋がりません。目的のない仕事はないため、常に目的と優先順位を考えながら仕事をすることが重要です。

■他者視点を持つ

全ての仕事は、他者との関係性の中で成り立っています。顧客・上司・職場メンバー等、他者の立場に立って行動することが重要です。

■自ら踏み出す

指示待ちをしていても、目の前の仕事は進みません。常に、自ら一歩踏み出し、自分の意見を他者に積極的に伝えていくことが重要です。また、常にモチベーションを高く持ち続けることも現実的ではないので、周囲の力も借りながら行動し続けることが重要になります。

部下の主体性を高めるために上司が意識すべきこと

部下の主体性を高めたいなら、以下の点を意識するようにしてみましょう。

■細かい指示を出さないようにする

「部下の主体性が低い・・・」と悩んでいる上司は少なくありませんが、その原因が上司にあるケースも見受けられます。よくある原因の一つが、上司が必要以上に細かい指示を出す、いわゆる「マイクロマネジメント」に陥っているケースです。

「部下が失敗したら、尻拭いをするのは自分だから」「部下にはまだ、そこまでの力量はない」「自分の指示どおりにやっておけば間違いない」など、部下に対して細かく指示を出す理由は様々ですが、マイクロマネジメントによって、部下が本来持っていた主体性が奪われてしまっているケースは少なくありません。

上司が細部まで指示してしまうと、部下は自分で考えなくなってしまうのです。

部下との関係性にもよりますが、指示を出すときは基本的に「What(何をしてほしいのか?)」と「Why(なぜ、それをしてほしいのか?)」の2点を伝えるだけにしましょう。

重要なのは、「How(どのようにやるのか?)」を部下自身に考えさせることです。部下が自ら考えるように仕向けることで、主体性が育まれるようになります。

▼マイクロマネジメントに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
マイクロマネジメントとは?増加理由や従業員に及ぼす影響を解説

■成功体験を積ませる

自分の行動によって周囲に良い変化がもたらされるような成功体験をすると、主体性が高まるきっかけになります。

そのため、たとえ小さなことでも、部下に成功体験を積ませることが大切です。成功体験を重ねることで自信を持てるようになり、難易度の高い仕事にも積極的に対峙できるようになります。

■心理的安全性の高い環境を作る

部下の主体性を高めるためには、自分の意見を発信する機会を与えるのも効果的です。ただし、部下が意見を発信できるようにするには、どんな意見であれ、非難されたり拒絶されたりすることなく、フラットに受け止めてもらえる環境を作ることが前提になります。

誰もが不安なく、ありのままの意見を発信することができる環境を「心理的安全性」の高い環境と言います。

まとめ

主体性の重要性について述べましたが、なぜ、主体性は重要なのでしょうか。

リンクアンドモチベーションでは、経済産業省より平成17年度「社会人基礎力に関する調査」に参画し、社会人に求められる基礎力に関する調査、要件定義を行いました。(下図:人材要件フレーム)

つまり、主体性(=スタンス)が整っていないと、社会人としてのポータブルスキルやリテラシーを養うことが出来ません。

また、主体性を含めた仕事に向き合う姿勢は、最初に仕事に向き合う際に学んだ基準が参照点となります。

社会人としての活躍において、いかに入社前・入社時に主体性を育めるかが重要となっており、オンボーディングの重要性の高まりとつながる部分でもあります。

主体性の育み方で悩んだ際には、初期教育においてどのように主体性や仕事に向き合う姿勢を育むべきかを考えてみることをおすすめします。



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LM編集部
LM編集部
理念・採用・風土・制度など組織人事のトレンドを発信しています。 基本的な用語解説から、多くの企業で陥っている実態、 弊社が培ってきた組織変革技術の知見を踏まえたポイント解説まで 皆様のお役に立ち情報をお届けします。

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