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新入社員研修に盛り込むべき内容とは?研修の目的や具体的なカリキュラムの組み方を解説

新入社員研修の主な目的は、新入社員を短期間で戦力にすることです。新型コロナウイルスの蔓延や働き方改革の浸透により、多様な働き方が浸透しました。新入社員研修においても、オンライン化するなどの多様化が見られますが、基本的な内容には変わりはありません。本記事では、新入社員研修の内容について解説します。新入社員研修の担当者は、ぜひ参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 1.新入社員研修の目的
  2. 2.新入社員研修の進め方
  3. 3.新入社員研修の主な内容
  4. 4.新入社員研修のカリキュラムを組む方法
  5. 5.新入社員研修を成功させるポイント
  6. 6.オンラインの新入社員研修を行うならメリットとデメリットを把握すべき
  7. 7.まとめ

新入社員研修の目的

新入社員研修の内容を決めるためには、研修の目的を明確にすることが重要です。ここでは、その目的について解説します。

自社の企業文化の理解を促進

新入社員研修の重要な目的は、企業文化やブランドイメージなどを共有し、理解させることです。企業文化などは、従業員の不調和を防ぐためにもしっかりと理解してもらいましょう。また、組織の一員であることを意識してもらえれば、一体感も生まれます。

社会人としての意識づけ

新入社員の多くは、社会経験が少なくビジネスの初心者です。社会人としてのマナーができなければ、企業のブランドイメージを壊したり、取引先に不愉快な思いをさせたりするかもしれません。新入社員研修で、社会人としてのマナーや基礎知識を身につけさせることは不可欠です。

また、マナーや基礎知識に加えて、社会人としての意識づけも必要です。学生と社会人の違いを伝え、1人前の社会人として行動させましょう。意識つけができれば、生活の変化に伴うギャップも軽減できます。モチベーションも維持できるようになるため、五月病などを防ぎ、職場定着率の向上も期待できるでしょう。

新入社員同士のコミュニケーション促進

新入社員研修の目的で大事なのは、同期従業員のコミュニケーションの促進です。同期の仲間は心の支えやライバルとなり、モチベーションの維持にも役立つでしょう。関係性を深められれば、業務遂行の大きな手助けとなるケースもあります。

新入社員研修の進め方

新入社員研修では、研修の進め方が大事です。ここからは、進め方のコツについて紹介します。

新入社員のスキルを把握

新入社員研修に入るまでに、入社時点での新入社員のスキルを予測し分析しましょう。内定を出してから、入社までの期間に、履歴書や資格、特技を確認するのが有効です。新入社員のスキルを把握することで、必要な研修内容を検討できます。

配属先が必要としているスキルをヒアリング

新入社員のスキルと同じく、配属先が求めるスキルの確認も必要です。配属先の上長などにヒアリングしましょう。新入社員のスキルと、求められるスキルを知ることで、必要な研修内容が分かります。深く精査した研修内容であれば、指導者や新入社員も納得できる内容になるでしょう。

研修目標の設定

新入社員研修の研修目標の設定は、研修内容のなかでも重要な課題です。新入社員研修の効果目標が決まらなければ、研修による新入社員評価もできないでしょう。研修目標は、会社の方針や身につけるべきスキルなどで決めることが一般的です。

カリキュラムと期間の設定

目標が決まれば、研修内容やカリキュラムを決めましょう。習得できる範囲は限られているため、研修内容を詰め込みすぎないことがポイントです。研修内容やカリキュラムが決まれば、スケジュールを設定します。無理のない期間を設定し、予備日を設けておきましょう。

新入社員研修の実施と振り返り

新入社員研修を実施している間は、一定の期間ごとに目標の達成度合いを確認します。もし、遅れているようなら、計画を見直すことが必要です。研修終了後は、研修内容やカリキュラム、スケジュールなどを振り返り、研修効果を確認しましょう。

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新入社員研修の主な内容

新入社員研修では、研修内容が重要です。ここでは、主な研修内容について解説します。

自社への理解を深める

新入社員研修では、自社への理解を深めるために、社是や経営理念を深く理解させる内容を取り入れましょう。社是や経営理念は、自社の考えかたや価値観であり、理解させる目的は、愛社精神をもたせることです。また、企業文化やブランドイメージなどの理解促進や、就労への意欲向上にもつながります。

論理的思考力を養う

ビジネスシーンでは、相手に内容を分かりやすく伝える論理的思考も欠かせません。倫理的思考力は、中途採用も含めて、全従業員に取得させるべき重要な内容なので、研修内容に取り入れるようにしましょう。

基本的なビジネスマナーとビジネススキルを身につける

ビジネスマナーは、社会人としての人間関係を築く土台部分です。その基本的な内容は、新入社員にとって重要であり、全新入社員に習得させる必要があります。

また、新入社員研修によりビジネススキル習得させれば、即戦力につながるため、研修内容へ積極的に取り入れましょう。

新入社員研修の方法

新入社員研修には、多種多様な方法があるので、参考にしましょう。ここでは、代表的な方法を4つ紹介します。

OJT

OJTは、「On the Job Training」の略語であり、現場での実務を通して能力を上げる研修方法です。新入社員研修の初期段階での導入は難しいかもしれませんが、さまざまな研修により、知識やスキルなどを得た状態であれば、導入の価値はあるでしょう。

OFF-JT

OFF-JTは、「Off the Job Training」の略語であり、職場とは異なる場所で研修を行う方法です。社内だけでなく、外部機関の研修も含まれます。新入社員研修の初期段階で、ビジネスマナーや社会人としての意識づけなどに利用すれば効果的です。OFF-JTにより、新入社員研修の必要性も理解させれば、研修を進めやすくなります。

ロールプレイング

ロールプレイングは、研修の参加者が役割に分かれて演じる研修方法です。新入社員研修では、配属予定の職場で起こり得るシチュエーションを疑似体験させましょう。新入社員がさまざまな役割を演じることで、スキルを習得していきます。

グループワーク

グループワークは、課題に対してグループで話し合って解決する研修方法です。同期の新入社員たちが、ともに作業することでコミュニケーションを高め、協調性を育みます。できるだけ多くの新入社員とコミュニケーションを取ってもらうためにも、課題を複数のそろえておき、課題によって異なる組み合わせで研修を行いましょう。

新入社員研修のカリキュラムを組む方法

新入社員研修では、カリキュラムが不可欠です。カリキュラムを組むのには、方法があるためここで解説します。

社是や経営理念から設定する

カリキュラムは、社是や経営理念から設定しましょう。自社が目指す目標や、企業の方針などを共有できるカリキュラムが必要です。社是や経営理念を知り、企業の根幹にあたることを理解することで、自分の役割も理解しやすくなります。

現場の状況から設定する

現場の状況を理解したうえでのカリキュラム設定も重要です。配属先の状況を理解してカリキュラムを組むことで、新入社員は何が必要なのかを理解できます。そのためには、配属先で業務を遂行するためのカリキュラムを設けましょう。

カリキュラムの期限を設定する

取り組める期限を明確にしたカリキュラム作りも重要です。新入社員は、必要なカリキュラムを学べる期間を知ることにより、期限を意識した業務遂行のスキルが身につきます。ただし、習得が遅れそうな新入社員へのフォローも必要です。

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新入社員研修を成功させるポイント

新入社員研修のカリキュラムができれば、あとは研修を成功させなければなりません。ここでは、そのためのポイントを解説します。

業務の意味を具体的に伝える

新入社員研修を成功させるためには、配属先の業務の必要性や意味を具体的に教えることが重要です。企業に属する人材は、それぞれに役割があり、その役割を果たすことによって集団の力を発揮できます。集団の力の発揮こそが、重要であることをしっかりと伝えましょう。多種多様な個性を有する新入社員が、仕事の価値を見出すためにも必要なポイントです。

将来的な人事配置を想定

企業には、さまざまな部署があり、どの部署でも重要な役割を担っていることを理解してもらいましょう。企業全体の方向性と、配属先の業務の関連性をイメージさせることは研修の重要課題です。また、配属先以外の部署を経験させる際には、配属先部署との関連性も理解させなければなりません。

効果測定と改善

新入社員研修における効果測定と、次年度への改善点を洗い出すのも重要です。研修が終われば、テストやレポートで効果を測定しましょう。効果が悪ければ、次年度への大きな改善点になります。また、研修後の経過観察も重要な効果測定であるため、継続的に観察を続けましょう。

オンラインの新入社員研修を行うならメリットとデメリットを把握すべき

働き方の多様化などにより、オンラインで新入社員研修を実施するケースも少なくありません。ただし、実施の際には、次のようなメリットやデメリットを把握することが重要です。

【メリット】
・時間や場所の制約が基本的にない
・研修にかかるコストを大幅に削減できる
・新入社員は反復学習ができる
・研修内容の質を均一化できる

【デメリット】
・コミュニケーション不足になりやすい
・ロールプレイングなどの研修の実施が難しい
・モチベーションを把握しにくい

オンラインでの新入社員研修は、出社の頻度が高かったり、顧客や取引先と対面が多かったりするケースでは、導入を控えた方が賢明かもしれません。

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まとめ

新入社員研修の内容は、企業によって大きく異なります。しかし、研修の目的や進め方、研修方法などは、どの企業であっても大きな違いはありません。肝心なのは、自社の新入社員が戦力となることであり、早期退職を防ぐことです。そのためには、実のある新入社員研修とするための努力が不可欠です。

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LM編集部
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