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オンライン研修とは?実施する際のポイントやメリット、注意点などを詳しく解説

新型コロナウイルスの感染拡大を機に、オンライン研修は従来の対面研修に代わる研修方法として急速に注目されるようになりました。この記事では、オンライン研修について詳しく解説します。他の研修方法との違い、メリット・デメリット、オンライン研修を成功させるコツなどを具体的に解説するため、ぜひ参考にしてください。 

目次[非表示]

  1. 1.オンライン研修とは
  2. 2.オフライン研修・eラーニングとの違い
  3. 3.オンライン研修が注目されている理由
  4. 4.オンライン研修を実施するメリット
  5. 5.オンライン研修を実施するデメリット
  6. 6.オンライン研修に向いている企業・向いていない企業
  7. 7.オンライン研修の種類
  8. 8.オンライン研修を実施するのに必要なツール
  9. 9.オンライン研修を成功させるコツ
  10. 10.まとめ

オンライン研修とは

オンライン研修とは、インターネット環境とWeb会議システムを活用して行う研修方法です。カメラやマイクを通して対面できるため、グループワークや質疑応答などの対話型学習にも対応できます。

オフライン研修・eラーニングとの違い

オンライン研修は、オフライン研修やeラーニングとどのように異なるのでしょうか。以下で解説します。

オフライン研修との違い

オフライン研修は、複数の参加者と講師が同じ会場に集まって行う研修です。集合研修とも呼ばれており、会場費や人件費、交通費などのコストがかかります。また、参加者や講師のスケジュール調整が必要です。

それに対してオンライン研修はWeb上で実施されるため、同じ場所に集まる必要がありません。準備にコストや手間がかからず、スケジュール調整も容易です。

eラーニング研修との違い

eラーニングは、動画を視聴して自ら学習を進める方法です。インターネット環境とパソコンやタブレットなどの端末があれば、いつでもどこでも受講できます。eラーニングは各自が個別に取り組むため、自分のスケジュールに合わせて柔軟に学習を進められます。それに対してオンライン研修は、参加者や講師のスケジュール調整が必要です。

オンライン研修が注目されている理由

オンライン研修は、なぜ注目されているのでしょうか。その理由について解説します。

withコロナ時代の到来

オンライン研修は、新型コロナウイルスの感染対策が必要になった2021年の春頃から注目されるようになり、企業や教育機関で急速に導入が進みました。その結果、従来と比較してさらに柔軟な研修が可能になっています。対面の集合研修が主流だった頃と異なり、現在では参加人数やテーマに応じて対面の集合研修とオンライン研修が併用されています。

働き方改革の推進

働き方改革の推進も、オンライン研修を採用する企業が増えている理由の1つです。長時間労働の是正が進み、企業は人材育成の効果と効率を見直すようになっています。オンライン研修は場所や時間の制約が少ないため、新しい研修方法として主流になりつつあります。

オンライン研修を実施するメリット

オンライン研修には、さまざまなメリットがあります。以下で詳しく解説します。

研修を効率的に実施できる

オンライン研修を実施する場合、会場を用意する必要がなく、参加人数に制約もありません。そのため、大規模研修を実施する際も、手間を抑えて実施できます。研修の担当者の負担も、従来の研修より軽減可能です。研修を効率的に実施でき、企業としての生産性の向上にもつながります。

コストを削減できる

会場を用意して集合研修を行うには、会場費、交通費、人件費といった多くの費用がかかります。しかし、オンライン研修なら、これらのコストについて大幅な削減が可能です。大きな会場を用意する必要がなく、現地まで移動する必要もありません。オンライン研修なら、コストを抑えつつ集合研修と同等の内容を提供できます。

場所に関係なく誰でも参加できる

オンライン研修は移動にかかる時間や費用を節約でき、従来の集合研修よりも参加しやすいです。場所に関係なく誰でも参加できるため、遠方にいる人でも他の人と同じ条件で研修を受けられます。参加のハードルを下げつつ研修を実施でき、より多くの参加者を集めやすいでしょう。

受講状況を管理しやすい

オンライン研修では、受講状況や履歴の可視化も容易です。これにより、研修を受けていない人についても把握しやすくなり、受講を促すための個別のアプローチが可能です。より多くの人に対して着実に研修を実施できる体制を確立できます。

オンライン研修を実施するデメリット

オンライン研修には、デメリットといえる部分もあります。以下で詳しく解説します。

実践型の研修には向かない

オンライン研修では直接指導ができないため、実技に関する研修は不向きです。実技の指導に関しては対面による研修のほうが適しています。知識の学習と実技の習得を効果的に進めるには、オンライン研修と対面研修を組み合わせるとよいでしょう。

通信環境のトラブルが起こることもある

オンライン研修ではインターネットを活用するため、通信環境にトラブルが発生すると研修ができなくなる恐れがあります。映像や音声が途中で途切れ、研修の効果が損なわれる可能性もあります。研修の担当者や参加者がオンラインツールの使い方に慣れていなければ、研修の進行に支障をきたす場合もあるため注意が必要です。

従業員の集中力が続きにくい

オンライン研修は場所を問わず受講できるものの、周囲の環境によっては学習効果が下がる可能性もあります。たとえば、雑音がする場所でオンライン研修を受けると、集中力が途切れる原因になります。また、業務を中断して受講する場合や、疲労が溜まっている場合なども同様です。加えて、オンライン研修を実施する際は、従業員の集中力をいかに持続させるかについても検討しましょう。

オンライン研修に向いている企業・向いていない企業

オンライン研修の導入は、リモートワークの実施による働き方の変化を受け、研修方法を見直そうとしている企業に向いています。また、拠点の分散や勤務時間のバラつきにより従来の集合型研修が実施しにくい企業も、人材育成の効果を高めるにはオンライン研修の導入がおすすめです。

一方、実践的な研修が必要な企業は、オンライン研修があまり向いていません。

オンライン研修の種類

オンライン研修には、オンデマンド型とライブ配信型があります。それぞれの特徴を解説します。

オンデマンド型

オンデマンド型の研修は、あらかじめ録画された映像や資料を閲覧して学習を進める方法です。視聴期間が設定されているケースもあるものの、参加者は基本的に自分のスケジュールに合わせて学習できます。リアルタイムで実施する研修と比較し、参加者が自分自身のペースで学習しやすいです。学び直しや復習も柔軟に行えます。

ライブ配信型

ライブ配信型の研修は、講師がライブ配信し、参加者がインターネットを通じて閲覧する方法です。受講時間が固定されていて時間的な制約があるものの、それにより参加者全員が同時に研修を受けられます。臨場感のある研修が可能であり、リアルタイムで質疑応答やディスカッションを実施できます。

オンライン研修を実施するのに必要なツール

オンライン研修は多くの場合、講義型のウェビナーで実施されています。幅広い内容を効率的に伝えられるからです。ウェビナーを実施するには、オンライン会議ツールやオンライン商談システムなどが必要となります。これらのツールやシステムを導入すれば、映像の配信だけでなく、チャットや画面共有などの機能も活用できます。

オンライン研修を成功させるコツ

オンライン研修を成功させるには、どうすればよいのでしょうか。以下でコツを解説します。

マニュアルや資料などの準備を怠らない

オンライン研修の実施においては、マニュアルや資料などの準備が重要です。Webツールやソフトウェアの使い方に不慣れな参加者もいる可能性があるため、事前準備ができるようマニュアルや資料を用意しましょう。これにより、オンライン研修におけるトラブルの防止につながります。

ストレスなく受講できる環境をつくる

オンライン研修をストレスなく受講するには、インターネット回線の安定性が重要です。回線の速度や安定性を確認し、スムーズに通信できるようにする必要があります。問題があれば契約の見直しを促し、オンライン研修を滞りなく進められるようにしましょう。

メリハリのある進行を心がける

オンライン研修の課題として、参加者の集中力の低下があげられます。集中力の維持と疲労蓄積を防ぐためにも、オンライン研修の時間は60分以内に抑えましょう。そのうえでメリハリのある進行を心がける必要があります。長時間の研修が必要なら10分以上の休憩を設け、参加者にパソコンから離れて体を動かすよう促すと効果的です。

チャットを有効活用する

チャット機能を利用すれば、リアルタイムで質疑応答が可能です。参加者から寄せられた質問に対し、講師がすぐに回答できます。これにより参加者の理解度を確認でき、研修内容についてより分かりやすい説明を加えられます。研修の活性化につながるため、チャットは積極的に活用しましょう。

まとめ

オンライン研修には、従来の対面研修にはないメリットがあります。より効率的に研修を実施できるため、多くの企業が導入しています。研修方法の見直しを検討している企業には、特におすすめです。

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LM編集部
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