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ロジックツリーとは?作成メリットや作成手順は?具体例もご紹介

皆さんには企画や提案のロジックが通らず相手に納得してもらえない、という経験はあるでしょうか。

この記事では、ビジネスをする上で重要と言われるロジカルシンキングの手法として有名な「ロジックツリー」の作成手順や具体例、そして実践例までをご紹介します。

「ロジカルに物事を考えたい」「自分の考えを相手にわかりやすく伝え、納得してもらいたい」という方にぜひ読んでいただきたいです。


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目次[非表示]

  1. 1.そもそもロジックツリーとは?
  2. 2.ロジックツリーの作成メリット
  3. 3.ロジックツリーの4つの種類
  4. 4.ロジックツリーの作成手順
  5. 5.ロジックツリー作成時における注意点
  6. 6.ロジックツリーの実践例
  7. 7.記事まとめ

そもそもロジックツリーとは?

ロジックツリーとは、問題解決フレームワークの1種であり、ロジカルシンキングの手法としても有名です。樹が枝分かれをするように、1つの物事を分解していくことによって、問題の原因や解決策を網羅的に洗い出しやすくすることができます。

また、複雑な問題も「分けることで分かる」と言われるように、物事を分解することは問題解決への近道になります。

例えば、「会社の利益が下がっている」という問題に関して、原因を考えたい場合は下記のようなロジックツリーを書くことができます。


このように、問題を解決する上で、物事を要素ごとに分解し、可視化することができるのがロジックツリーです。

また、ロジックツリーを使うためのロジカルシンキングはポータブルスキルです。ポータブルスキルとは業界や職種の枠を超えて通用する基本的スキルです。

一方で、「語学力」や「PCスキル」はテクニカルスキルです。後天獲得難易度が低いテクニカルスキルよりも、まずはその基盤となるスタンスやポータブルスキルに注力することが大事です。


ロジックツリーの作成メリット

次に、ロジックツリーを作成するメリットをご紹介します。ロジックツリーを作成する目的を「問題を解決すること」と置いたとき、下記のような9つのステップで問題解決策の実行まで進んでいきます。

  1. 現状の整理
  2. 理想像の策定
  3. ギャップの抽出
  4. 問題の洗い出し
  5. 課題の特定
  6. 解決策の洗い出し
  7. 解決策の優先順位付け
  8. 解決策の決定
  9. 実行

このステップの中で、ロジックツリーを作成するメリットは大きく4つあります。

<メリット①>課題の特定がしやすい

問題を解決する場合、現在の状態と理想状態を考え、ギャップを抽出します(ステップ1-3)。 その後、解決するべき問題を洗い出し、課題を特定します(ステップ4-5)。

この課題を特定する際に、ロジックツリーが役立ちます。なぜなら、MECE(※)に分解していくことによって、問題を網羅的に洗い出すことによって、どの要素が課題となるのかを考えやすくすることができるからです。

※MECEとは、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略で、「もれなく、だぶりなく」という意味です。

<メリット②>解決策が出やすい

メリット①によって、課題を特定した後は、課題を実行する上での解決策を考えます(ステップ6)。その際に、課題を中心に据える「樹」として新たなロジックツリーを作成し、要素を分解することで、より具体的な解決策を書き出しやすくなります。

<メリット③>優先順位を決めやすい

複数の解決策が出た場合でも、各要素の横にそれぞれの評価を並べることで各解決策を比較できるため、どこから着手していくべきかを決定しやすくなります(ステップ7、8)。

<メリット④>行動が起こしやすくなる

メリット③によって、優先順位が決まった後、実際に問題を解決していく際にもロジックツリーは力を発揮します(ステップ9)。

なぜなら、具体的なアクションとして書き出されているからこそ、行動に起こしやすくなり、周囲の人も巻き込みやすくなるからです。

ロジックツリーの4つの種類

ここまででロジックツリーには複数のメリットがあることがお分かりいただけたと思います。 ここからはロジックツリーの種類を4つご紹介していきます。

■①What:要素分解ツリー

まず1つめは、「要素分解ツリー」です。別名「Whatツリー」とも呼ばれ、問題の発生個所を特定するために作成するツリーです。

ある問題が発生した際に、物事の要素を分解して網羅的に洗い出すことによって、どこに問題が発生しているのかを特定する際に役立ちます。例えば、「会社の売上」を分解すると下記のようなロジックツリーが作成できます。

■②Why:原因追究ツリー

2つめは、「原因追究ツリー」です。別名「Whyツリー」とも呼ばれ、問題発生の原因を追究するために作成するツリーです。

問題の発生個所が特定された後、なぜ問題が発生しているのかを明らかにしていく際に役立ちます。

例えば、「会社の利益が減少している」という問題がなぜ発生したのか、考えられる要素を書き出すと、最初に紹介したような下記のようなロジックツリーになります。

■③How:問題解決ツリー

3つめは、「問題解決ツリー」です。別名「Howツリー」とも呼ばれ、問題解決策の洗い出しとその優先順位をつけるために作成するツリーです。

これは、原因追究ツリーで発生の原因を突き止めたあと、それをどう解決していくのかの手段を考える際に役立ちます。問題の原因が分かったとしても、それを解決する行動まで移さないと本末転倒になってしまうため、いかに具体的なアクションにまで落とし込めるかが、ポイントになります。

また、具体的なアクションに落とし込んだあと、どの順番で行動するか、優先順位を考える際もこのツリーが役立ちます。「顧客数を増やす」ために、考えられるアクションとその優先順位を考えてみると下記のようになります。

■④KPIツリー

4つめは、「KPIツリー」です。これは問題解決策の各要素に数値を関連づけたツリーです。

問題解決ツリーによって決まった具体的なアクションに数値を紐づけて、目標を設定します。 そうすることで、決定した行動ができているのか、達成されているかどうかの管理を行うことができます。

以上のように、ロジックツリーには4種類あり、何を目的に使用するかによって使い分けをしていきます。

ロジックツリーの作成手順

ロジックツリーを作成する際には、下記の3つのステップがあります。

  1. 中心となるテーマを決める
  2. 要素をMECEに書き出す
  3. 分解できるところまで分解を続ける

まず、中心となるテーマ、すなわち「樹」の部分を明確にします。 ロジックツリーを作成する目的から考えて、前段で紹介した4つのツリーのうち、どのツリーがいいかを決定します。

次に、中心となるテーマから水準を1つずつ下げ、MECEに要素を書き出します。 書き方としては、一番左側にテーマを置き、その右に水準を1つずつ下げたものを書き並べていきます。ロジックツリーを作成する上では、この「MECEに要素を書き出せるかどうか」は重要な観点になります。

なぜなら、書き出した要素に重複があると無駄なコストをかけることになりますし、逆に抜け漏れがあると、それが重要な要素であった場合にも気づくことが難しいからです。そのため、要素をMECEに書き出せているかを確認しながら、水準を一つずつ下げていくことが大切です。

最後に、要素として分解できるまで分解をし続けます。 アクションを起こしやすいレベルまで分解をすることが、問題の解決に近づく第1歩になります。

ロジックツリー作成時における注意点

実際にロジックツリーを作成する際には、いくつか注意するべきことがあります。

■1.問題の定義を明らかにする

中心となる問題の定義が違った場合、そこから分解した要素=解決策も変わってくることになるからです。

また、この定義があいまいになってしまうと、分解した要素もよくわからなくなってしまい、ロジックツリーを作成している意味がなくなってしまうので、注意が必要です。

■2.MECEを徹底する

作成手順でも記載した通り、ロジックツリーを作成するにあたって、MECEに要素が分解されているかどうかは、重要になります。

そのため、「他に分解できないか」「下位の要素は、上位の要素に含まれているのかどうか」など問いを持ちながら、MECEに分解することをお勧めします。

また、この要素分解の中で、各要素の水準を合わせることも大切です。各分類内の要素の水準を揃えながら分類していくことで、要素の抜け漏れにも気づきやすくなります(下記画像参照)。


ただ、「書き出したものがMECEかどうか」を判断することが難しいことは事実であり、「モレがないか、ダブリがないか」は自分自身でチェックした後に、信頼できる人に確認してもらってもいいかもしれません。

■3.具体的な行動レベルまで分解する。

特に、問題解決ツリーでは、最後の枝分かれの部分が具体的な行動に結びついていることが重要です。

なぜなら、最終的に問題を解決するために、何の行動をどの優先順位でするといいのか、を決定することが必要だからです。

考えただけで終わり、すなわち「机上の空論」になってしまわないように、具体的な行動レベルで書き出して実効性を高めましょう。

ロジックツリーの実践例

ここまで複数の実践例を見てきましたが、最後に実践例をご紹介できればと思います。 「売上」を分解していった際にどの数字をみていくと良いのか、がわかりやすくなっているかと思います。

見込み顧客数については、さらにWeb経由での流入なのか、リアルイベントでの流入なのか、などでさらに分けることは可能です。


このように、ロジックツリーは自分で練習をしていく中で身につけていくものではありますが、事前にロジカルシンキングの考え方を知っておくのも大事だと思います。

例えば、ロジカルシンキングの本を買って考え方をインプットすることもできますし、研修を受けてみることも1つの手段として考えられます。

弊社にも「ロジカルシンキング」の研修があるので、興味のある方はぜひ受講してみてください。

記事まとめ

いかがでしたか?ロジックツリーと一言で言っても奥深く、目的によっていろんな種類があることを知っていただけたかと思います。

ロジックツリーは練習あるのみだと思いますので、練習を積み重ねていく中で、ロジックツリーの作成スキルを磨いていきましょう。


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LM編集部
LM編集部
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