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リーダーに必要な要素とは?リーダーの役割や育成方法なども解説

ビジネスにおいて、リーダーの存在は組織やチームなどを牽引する役割として重要です。企業が業績を伸ばし、成長していくためにも優秀なリーダーが育つことが求められます。この記事では、リーダーに必要な要素や求められる役割はもちろん、マネージャーとの違いやリーダーの育成方法についても解説します。

目次[非表示]

  1. 1.リーダーとは?
  2. 2.マネージャーとの違い
  3. 3.リーダーに必要な要素
  4. 4.リーダーの役割
  5. 5.リーダーの育成方法
  6. 6.まとめ

リーダーとは?

組織やチームが取り組んでいる課題を解決したり、掲げている目標を達成したりするためには、誰かが組織やチームを牽引しなければなりません。リーダーは組織やチームのなかで、統率者や指導者としての役割を担う存在です。また、メンバー各自の底上げも必要になるため、リーダーにはメンバーの育成はもちろん、全体のパフォーマンス向上のための活動も求められます。

マネージャーとの違い

リーダーと似た存在として、マネージャーが挙げられます。リーダーとマネージャーは一見すると同じような存在に思えますが、そもそもチーム内における役割が異なります。何らかの目的を果たすために、組織やチームを牽引することがリーダーの役割です。一方で、マネージャーは業務を円滑に進められるように環境を整えつつ、目的達成の状況や進捗を管理します。

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リーダーに必要な要素

では、リーダーに必要な要素とは、どのようなものでしょうか。大事な12のポイントを挙げて詳しく解説します。

コミュニケーション能力

組織やチームでは、必ず人との関わりが生まれます。特にリーダーはメンバーをサポートしたり、意見を取り入れたりなど、さまざまな場面でメンバーとコミュニケーションを取る必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。

目標設定・計画立案力

組織やチームとして活動するためには目標が必要であり、リーダーは目標達成に向けて指示を出す立場です。そのため、リーダーには適切な目標を設定する力はもちろん、組織やチームに合わせた計画を立案する能力も必要といえます。

情報収集能力

組織やチームを率いて業務を遂行し、業績を上げるためには、数多くの情報から役立つものを取捨選択できる能力や、正しいものを見極める能力も必要です。情報収集能力が高ければトレンドを見逃すことも少ないでしょう。効果的な戦略を立て、時代の変化にも適応しやすくなります。

学習能力

変化が著しい現代では、組織やチームを牽引するリーダーにも学習能力が必要です。率先して新しいことを学んで他のチームメンバーに共有したり、新しい手段や最適な手順を探し続けたりなど、意欲的に学ぶ姿勢が求められます。

判断・決断力

組織やチームを率いていると、素早い判断が迫られる場面は数多くあります。難しい局面を切り抜けなければならない状況に置かれることもあるでしょう。リーダーが迷っていると活動が止まってしまい、他のチームメンバーの活動にも悪影響を及ぼしかねないため、メンバーを引っ張れる判断力や決断力も必要です。

育成能力

リーダーだけが有能だったとしても、組織やチームとして活動するには限界があります。組織やチーム全体としてのパフォーマンスを向上させ、特定の誰かに依存する属人化を避けるためにも、各メンバーの能力の高さが求められます。リーダーには、自身の代わりとなれる人材を用意できるくらいの育成能力も必要です。

統率力

組織やチームをまとめ、目標達成に向けてメンバーを牽引するためには、なによりもメンバーを動かす統率力が必要です。もし、リーダーが信頼されている存在でなければ、メンバーをまとめることは難しいでしょう。統率力がなければ組織やチームとしての活動もままなりません。

責任感・誠実性

メンバーから信頼されるリーダーであるためには、リーダー自身に責任感があり、誠実性を備えている必要もあります。なにか問題が発生しても責任を負わないようなリーダーだったり、誠実ではない態度だったりすると、メンバーに不信感を抱かせ、パフォーマンスも発揮できないでしょう。

寛容性

組織やチームで活動していると、リーダーの意見とは異なるメンバー独自の意見が出る場合もあります。そのような状況でも、リーダーにはメンバーが出した意見をむやみに否定せず、受け入れる寛容性も重要です。自由に意見を出しやすい環境では新しい発想が生まれやすく、メンバーのモチベーションも保ちやすい傾向があります。

洞察力・観察力

組織やチームの活動を正しい方向に導くためには、メンバーの力量や業務の進捗を把握していなければなりません。メンバーの適性を見抜き、適材適所の配置をすることも重要です。そのためには、リーダーに洞察力や観察力が備わっていることも望まれます。

ストレス・プレッシャー耐性

組織やチームとして活動するうえで、メンバーと衝突する可能性はゼロではありません。たとえ指示が正しかったとしても、関わる人が増えるほど意見が食い違う場面も増えがちです。思うように成果が上がらず、目標達成が難しくなることもあるでしょう。リーダーにはストレスやプレッシャーがかかるシーンでも、高いパフォーマンスが発揮できる耐性を必要です。

モチベーション管理能力

組織やチームで活動するためには、メンバーはもちろんリーダー自身も含め、チーム全体のモチベーションを維持することが重要です。モチベーションが下がれば業務の効率や生産性が下がってしまうため、リーダーにはモチベーション管理能力も求められます。

リーダーの役割

組織やチームのなかで、具体的にリーダーはどのような役割を担っているのでしょうか。主な役割を8つ解説します。

目標を設定する

リーダーには組織やチームを牽引するにあたり、目標を設定する大きな役割があります。目標がなければ組織やチームとしての方向性が定まらず、メンバーも不安に感じてしまいます。適切な活動ができないことでパフォーマンスが下がる事態を避けるためにも、リーダーは組織やチームが取り組むべき目標を設定することが大事です。

計画を立てる

目標が設定できたら、目標に準じた具体的な計画を立てます。目標だけ掲げても、それを達成するための道程が分からなければ、メンバーも適切な活動ができません。実行方法や業務遂行のプロセス・フォロー体制なども確立します。

チームを組織化して統率する

次は、メンバーそれぞれに業務を割り振っていきます。それにはメンバーの業務レベルを把握したうえで、適切な業務内容を割り当てることが大事です。メンバーが互いにフォローし合うよう、組織化して統率する必要もあります。

メンバーを育成する

メンバーの能力や業務に対するモチベーションに合わせ、適切なアプローチをすることもリーダーには求められます。成果を出せていないメンバーをフォローし、モチベーションをアップさせることも育成につながります。

業務を効率化する

業務はできるだけ少ないリソースで、より多くの成果を出せるようにすることが大事です。リーダーには、優先順位を管理したり、ツールを導入したりするなど、業務における無駄をなくして効率化に努めることも求められます。

結果や成果を確認する

リーダーは業務の結果や成果から、業績や過程を評価するポジションでもあります。個人の役割についても評価し、適切な指導を実施することも必要です。次の目標を設定し、さらなる成長を促す試みの提案にもつなげます。

模範となる

リーダーは、その姿を模範としてメンバーに示すことも求められます。メンバー個人に対してのみならず、全体に対しても時間をかけながら、組織やチームとしての在り方を創り上げていく必要があります。

目標を達成させる

ビジネスである以上、組織やチームが掲げた目標を達成することは、リーダーの重要な役割です。目標達成のためには、メンバーとコミュニケーションを取りつつ、環境を整えたり、リーダー自らが手本となったりする必要があります。

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リーダーの育成方法

では、組織やチームを率いていくリーダーは、どのように育成すればよいのでしょうか。主に以下で解説する4つの方法があります。

リーダー研修の実施

リーダーの育成に効果的な方法の1つが、リーダー研修の実施です。リーダー研修では、リーダーに求められるスキルや知識などが学べます。実施する際は組織や人材における課題を把握し、目的を明確にしたうえで方針を定めることが大切です。研修の実施後は、成果につながっているかどうかのフィードバックもする必要があります。

eラーニングの活用

eラーニングはパソコンやタブレット、スマートフォンなどを利用し、オンラインで学習できる方法です。電子化されているeラーニングは情報の更新がしやすいため、最新の内容を学べるメリットがあります。時間の制約もなく、自分のペースで勉強を進められ、各自のレベルやスキル、必要性に合わせた学習ができるのもメリットです。

現場での教育・実践

現場での教育・実践である「OJT」も多くの企業で実施されており、リーダーの育成方法として有効です。実際の現場で学べるため理解しやすく、習熟度も確認しやすいメリットがあります。指導もコミュニケーションを取りながら行えるため、疑問点も素早く解消できるでしょう。実践の場で学べることで、モチベーションを維持しやすいのも利点です。

1on1の実施

1on1とは、上司と部下が1対1で行うミーティングを指します。対象者のパフォーマンスやモチベーションの向上を目的として実施され、リーダーの育成にも効果的です。抱えている問題を言語化することで自身の状況を客観視でき、問題への解決策を提示できます。課題が明確になれば必要なサポートも浮き彫りになり、今後の方針も決めやすいでしょう。

まとめ

組織やチームのリーダーには判断力や決断力はもちろん、コミュニケーション能力や情報収集能力など多様な能力が求められます。結果を出せるリーダーを育成するためにも、この記事で解説した方法を活用していきましょう。
 
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LM編集部
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