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英語の勉強はどうする?社会人や初心者にもおすすめの勉強法をご紹介

ビジネスのグローバル化が進む昨今、ビジネスパーソンがより良いキャリアを構築するためには「英語力」が重要なポイントになってきます。

しかしながら、日本人の英語力はお世辞にも高いとは言えないのが現実で、EF英語能力指数(EF EPI)において、日本は112ヶ国中78位という低順位に甘んじています。実際に、英語の勉強をしていても英語力が上がらずに悩んでいる人は少なくないでしょう。

今回は、そのような方に向けて、英語を勉強する際のマインドセットやおすすめの勉強法などについて解説していきます。

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目次[非表示]

  1. 1.英語の勉強をする際のマインドセット
  2. 2.英語を勉強する際のポイント
  3. 3.英語を勉強する際の基本ステップ
  4. 4.具体的な英語の勉強方法
  5. 5.ありがちなNG英語勉強法
  6. 6.英語の勉強で挫折しないためのポイント
  7. 7.まとめ

英語の勉強をする際のマインドセット

英語を身に付けようと思ったら、「どんな方法で勉強するのか?」の前に、「どんな心持ちで勉強するのか?」というマインドセットが重要になってきます。英語習得に欠かせないマインドセットとして意識したいのが以下の3点です。

■自分は英語ができるようになると信じる

英語の勉強を継続するためには、自身のモチベーションを高めることが重要となります。弊社では、モチベーションを目標の魅力(Will)、達成可能性(Can)、危機感(Must)の掛け合わせであると定義しています。英語の勉強に取り組む前から「今さら遅いのかな・・・」「昔から勉強は苦手だし・・・」「無理かもしれない・・・」と達成可能性を見いだせていなければ、モチベーションは上がらず、なかなか成果は上がりません。英語を習得した人は決して特別な人ではなく、できると信じて努力をした人です。

心理学者のキャロル・ドゥエックがおこなった研究では、「自分の能力は固定されていて伸ばせない」と考えるマインドセットの人に比べ、「自分の能力は伸ばすことができる」と考えるマインドセットの人のほうがスキル・能力を伸ばしやすいということが明らかになっています。このことからも、英語を習得するためには、「自分は必ず英語ができるようになる」と信じるマインドセットが重要だということが分かるでしょう。

■英語は楽をして習得できないと肝に銘じる

私たち人間は、楽なほう楽なほうへと流れる傾向にあります。このような心理をくすぐるかのように、最近の英語勉強法は「◯◯するだけで英語ができる」「たった◯ヶ月で英語がペラペラ」「1日5分の聞き流しで英語を習得」といったキャッチフレーズで紹介されることが少なくありません。

しかし、楽をして英語を習得できるのであれば、誰も苦労はしませんし、日本人の英語力が低迷していることの説明もつきません。どの程度の英語力を求めるのかにもよりますが、少なくともビジネスレベルの英語は楽をして習得することはできません。簡単な方法を探るのではなく、コツコツと努力を継続するというマインドセットに変えることが先決です。

■少しくらい間違っても大丈夫と考える

英語を学ぶ多くの日本人の方は、学校での経験から、英語=勉強、英語=テストというイメージが強く、完璧な英語を求める人が少なくありません。しかし、完璧な英語を求めるほど、「文法を間違えた」「単語が的確ではなかった」「発音がうまくできなかった」ということばかりを気にして、英語を使うことに対する苦手意識が強まり、勉強が前に進みにくくなります。

英語を話すこと自体は目的ではなく、相手とコミュニケーションを取るための手段です。英語を話せるようになるには、完璧な英語を使わなければいけないという「学習者(Leaner)マインド」から、英語はツールであり正しい英語を使うことより伝わることが大事という「使用者(User)マインド」に考えを切り替えて勉強に取り組むことが非常に重要になります。

英語を勉強する際のポイント

■英語を勉強する目的を明確にする

上述の通り、モチベーションは、目標の魅力、達成可能性、危機感の掛け合わせと定義できます。英語に限ることではありませんが、自分にとって明確で魅力的な目的を持っている人ほど、より効果的かつ熱心に勉強に取り組むことができます。

そのため、「1年でTOEICのスコアを800点以上にする」「1年以内に海外支社との会議を英語で進行できるようにする」「3年後に海外支社に転勤する」など、具体的な目標を掲げるのがポイントです。「何のために英語を勉強しているのか?」を明確にすることは継続する原動力になり、英語の習得スピードも早くなるはずです。

■自分の英語力に合った勉強をする

弊社では、組織や個人の成長には、診断と変革のループを繰り返すことが重要であると考えています。英語の勉強効率を高めようと思ったら、やみくもに勉強するのではなく、まずは正確に自分の現在地を診断することが重要です。

自分の現在地を知らないまま勉強を始めると、レベルの高すぎる教材を選んでしまい途中で挫折したり、逆に簡単すぎて飽きてしまったりといったことが起こる危険性があります。英語の勉強を始める際は、まずは自分の現在地を診断し、それにあった程よいストレッチ感を感じられる教材や勉強方法を選ぶことが重要です。

■スキマ時間を有効に活用する

英語を習得するには、継続的に学ぶことが必要不可欠となります。特に忙しいビジネスパーソンは、スキマ時間を活用した習慣化が必要です。習慣化を成功させる一つの方法は、通勤時間や昼休み、食後や入浴中といった必ず毎日あるルーティーンの中で英語に触れる時間を組み込むことです。近年取り入れる人が増えているアプリやポッドキャストは、スキマ時間の英語勉強に最適です。スキマ時間に単語やフレーズを少し覚えるだけでも、それを半年、1年と継続すると大きな力に変わるものです。

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英語を勉強する際の基本ステップ

■ステップ①中学英語を振り返る

社会人になってから英語にほとんど触れていないという人は、中学英語すらあやふやになっている可能性があります。そのため、中学英語を振り返ることから始めましょう。日常会話の8割は中学英語でカバーできるとも言われます。基礎になる文法や単語、フレーズを学び直すことで、その後の英語の勉強がスムーズに進むはずです。

■ステップ②職種や業界に合った勉強をする

たとえば、IT・テクノロジー業界と会計・経理業界では使われる英語が大きく異なります。観光業界と金融業界も同様ですし、医療分野とマーケティング分野も同様です。ビジネス英語を習得する場合は、やみくもに勉強するのではなく、自分の職種や業界に絞って勉強したほうが効果的です。実際の業務・仕事とリンクさせて勉強することで、より実践的な英語を習得することができるでしょう。

■ステップ③アウトプットの機会を増やす

英語の勉強を始めたばかりの時期は、どうしてもインプットが中心になりますが、インプットだけでは勉強したものもなかなか定着しません。ある程度インプットが進んだら、そこからはアウトプットの時間を増やしていきましょう。周囲に英語のアウトプットができる環境がない人は、オンライン英会話スクールを利用したり、SNSで英語勉強の仲間をつくったりして、アウトプットの機会を増やすことが重要です。

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具体的な英語の勉強方法

■英単語の勉強方法

音読する

英単語の勉強は、スペルと意味を覚えることに意識が向きがちですが、合わせて音読をおこなうのが重要です。音読すると視覚野だけでなく、聴覚野や運動野など脳の幅広い部位が活動するため、記憶が定着しやすくなります。

反復する

「忘却曲線」で知られるドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは、人は1日経つと覚えたことの4分の3を忘れると言っています。一方で、記憶が失われる前に復習することで、記憶が定着しやすくなる(長期記憶になる)ことが明らかになっています。覚えた英単語を定着させるためには、1日後、1週間後、1ヶ月後というように、忘れる頃に反復することが大切です。

英作文をする

覚えた英単語を記憶として定着させるためには、その英単語を使って英作文をするのがおすすめです。英単語は、関連する情報やイメージとリンクさせて覚えることで忘れにくくなります。また、インプット中心になりがちな中、英作文はこれまで学んだ単語や文法をアウトプットする機会としても活用できます。

リーディング力を高めるコツ

リーディングの精度とスピードを上げるためには、スラッシュリーディングという勉強法が役に立ちます。スラッシュリーディングとは、英文を意味の切れ目で区切った上で頭から文章を読み上げていく勉強法です。英語と日本語では、語順に大きな違いがあります。日本語の文章は、①主語②目的語③動詞という語順がよく用いられますが、英語では、①主語②動詞③目的語と語順が異なります。この語順の違いは、日本人にとって、英文の意味を正しくスムーズに理解することを阻む一つの要因となってしまっています。そこで、スラッシュリーディングを活用することで、英語を日本語の語順で無理矢理理解するのではなく、英語を英語の語順のまま理解することに慣れておくことで、英文を素早く、正確に理解できるようになります。

リスニング力を高めるコツ

英語のリスニング力を高めるためにも、スラッシュリーディングが効果的です。日本語と英語の語順の違いは、英文を読む際の妨げになるだけでなく、周りの話を聞き理解する際にも悪影響を及ぼします。よって、スラッシュリーディングを通して英語の語順に慣れることは、リスニング力を高める上でも効果的であると言えます。

また、シャドーイングという練習法も有効です。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、聞こえてきた英語を音声のすぐあとを追うように発声していく練習法です。この練習法を成功させるには、自分が話す前に音声の英語を正確に聞きとることが重要となるため、スピーキングだけでなく、リスニング力を高めるために効果的な練習法となります。

ライティング力を高めるコツ

英語のライティング力を高めるためには、英文の書き写しが効果的ですが、単純に書き写すのではなく、一度英文を読んで内容を理解したうえで、その英文を見ずに同じ内容の文章を書いてみるのがおすすめです。また、英語独特の論理展開を身に付けるため、「Introduction(導入) → Body(議論) → Conclusion(結論)」で文章を組み立てるパラグラフライティングを意識することも大切です。

スピーキング力を高めるコツ

英語のスピーキング力を高めるためには、上述のシャドーイングも含め、やはり実際に話すことが重要です。とにかく声に出して英語を話しましょう。最初は、複雑な内容をいかに平易な英語で表現できるかということを意識してください。それと同時に、表現の幅を広げていくためにはやはり語彙力が必須なので、英単語の習得にも力を入れましょう。

■日常シーンでの英語の勉強方法

英語を習得するためには、日常のシーンでどれだけ英語に触れることができるかが重要です。身の回りに英語を取り入れる3つの工夫をご紹介します。

スマホの言語設定を英語にする

スマホの言語設定を英語にするのはおすすめの方法です。言語設定を英語にすると、SNSなどのアプリのメニュー表記などが英語に変わります。最初こそストレスがあるかもしれませんが、日本語のメニューと同じように感覚的に操作できるようになってきたら慣れてきた証拠です。

英語で日記をつける

英語で日記をつけるのを習慣化すると、ライティング力を中心とした英語力強化に役立ちます。日記を英語でつけることで、自分が頭で考えていること、感じていることを英文で表現する練習にもなり、最近学んだ文法や単語を使ってみる良い実践、復習の場としても活用できます。できるだけ自分の知っている語彙を使い、シンプルな表現で書くことを心がけましょう。習慣化するという意味では、スマホのメモアプリを使うのがおすすめです。スマホなら分からない英単語を調べることもできるので一石二鳥です。

映画やアニメを吹き替えなしの英語字幕で観る

多くの人が取り入れている英語勉強法が、映画やアニメを吹き替えなしで観ることです。最初は、何度も観ていてストーリーを知っている作品を英語字幕で観るのが良いでしょう。セリフを英語で聞きながら字幕の英語を目で追うことで、リスニング力とリーディング力を鍛えることができます。その際は、気に入ったフレーズや知らなかった言い回しなどをメモしておくと、より勉強効率が高まります。

慣れてきたら、観たことのない作品も観てみましょう。ストーリーが分かるようになってくると、英語の勉強がより楽しくなってくるはずです。

■4つの技能を高めるコツ

英語は4つの技能で成り立っています。リーディング(読む能力)、リスニング(聞く能力)、ライティング(書く能力)、スピーキング(話す能力)、それぞれの能力を高めるコツをお伝えします。

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ありがちなNG英語勉強法

■4技能のいずれかに偏る

日本人の英語の勉強は、ひたすら英単語を暗記したり、読み書きだけにこだわったり、聞き流しばかりするなど、偏りがちだと言われます。効率良く英語を習得するためにはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能をバランス良く伸ばすことが大切です。4技能を連動させて勉強することで、相乗効果のように英語力が高まっていきます。

■勉強法をコロコロ変える

英語の勉強法をコロコロ変えるのはNGです。特に初心者は、参考書や問題集、単語帳やアプリ、ポッドキャストや動画コンテンツなど、いろんな勉強法に手を出しがちな傾向にあります。数日勉強しただけで、「この方法は自分に合っていない」「こっちのほうが自分に合っている」などと考え、新しいものに手を出すような人は英語の習得は難しいと言わざるを得ません。

■反復せず先を急ぐ

上述した忘却曲線の話とも共通しますが、英語の勉強効果を定着させるには反復することが何より重要です。しかし、反復せずに先に進んでしまう人も少なくありません。

たとえば、一冊の参考書を終わらせたら次の参考書に進む人が多くいますが、最後まで終わったからと言って知識として定着しているとは限りません。それよりは、もう一度始めからその参考書をやり直したほうが、はるかに英語の習熟度は上がるでしょう。同じ参考書を反復することは、自分が苦手なところを把握することにもつながるので、ぜひ反復を心がけてください。

英語の勉強で挫折しないためのポイント

■自分が楽しめる勉強法を取り入れる

英語の勉強を「勉強」だと思ってしまうと長続きしません。英語を習得できるまで勉強を続けるためには、自分が楽しめる教材や勉強法を取り入れることが大切です。たとえば、映画やアニメ、ドラマや音楽、小説や雑誌、ポッドキャストやアプリ、また友人とのチャットなど、自分にとって楽しいと思えるような教材や勉強法を取り入れるようにしましょう。

■英会話スクールに通う

独学で英語を習得することもできますが、簡単なことではありません。独学は、自分のペースで勉強を進められる点がメリットですが、一方で、自分の意志ひとつなので途中で挫折してしまう人も多くいます。その点、英会話スクールなら、勉強でつまずいたときにフォローしてくれる講師や一緒に勉強する仲間がいるので、挫折しにくいと言えます。決して少なくない費用がかかりますが、「お金を払っているのだから」という意識も挫折しにくさにつながるでしょう。

■短期目標を一つずつクリアする

英語を習得するためには目的(WHY)を明確にすることが大切ですが、目的を達成するためには、具体的な目標(WHAT)とそれを達成するための手段や計画(HOW)も一緒に明確にする必要があります。長期的な目的はときに霞んでしまうことがあります。

よって、英語を学ぶ目的が明確なのであれば、次のステップとして、目的から逆算された短期目標を立てるのがおすすめです。たとえば、「1週間で英単語を◯個覚える」「今月中に英語の小説を読み終える」といった目標が考えられます。など、目的を小さな短期目標まで分解することで、WHATとHOWが明確になり、目標達成に向けて迷いなく行動することができます。

一つクリアしたら新たな短期目標を立てるというように勉強を進めていくと息切れしにくくなります。

この短期目標は「少し頑張れば達成できるもの」にするのがポイントです。「できた」という小さな達成感を積み重ねていくことで、モチベーションも維持しやすくなるでしょう。

まとめ

「こうすれば必ず英語を習得できる」という方法はありませんが、一つ言えるのは、継続なくして英語を習得することはできないということです。英語の勉強を継続するためには、最初の目標設定が重要なのはもちろん、楽しんで勉強できる工夫をしてモチベーションを維持することも大切です。マインドセットも含め、今回ご紹介した内容をヒントにして、ぜひ英語の勉強を継続してください。

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LM編集部
LM編集部
理念・採用・風土・制度など組織人事のトレンドを発信しています。 基本的な用語解説から、多くの企業で陥っている実態、 弊社が培ってきた組織変革技術の知見を踏まえたポイント解説まで 皆様のお役に立ち情報をお届けします。

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