catch-img

コミットメントとは?正しい意味や使い方、高める方法について解説!

▼【管理職育成のポイント】が分かる資料はこちら

近年、「コミットメント」という言葉を耳にすることが増えています。ただ、なかには意味を理解せずに何となく使っている人もいるかもしれませんで。

今回は、コミットメントの意味やビジネスシーンにおける使用例、また「組織コミットメント」という概念について分かりやすく解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.コミットメントとは
  2. 2.ビジネスシーンにおけるコミットメントの意味と使用例
  3. 3.組織コミットメントの意味と高める方法
  4. 4.コミットメントを会話で用いる際の注意点
  5. 5.コミットメントが個人に与えるメリット
  6. 6.他分野におけるコミットメントの意味
  7. 7.まとめ


コミットメントとは

コミットメント(commitment)という言葉には、「委託」「約束」「誓約」「公約」「投獄」「勾留」「責任」など様々な意味があります。なお、コミットメントは名詞であり、動詞は「コミット(commit)」です。

コミットという言葉は、パーソナルジムRIZAP社のCMで耳にしたことがある方も多いでしょう。RIZAP社のCMの「結果にコミットする」というフレーズは、「結果を約束する」「結果に責任を持つ」という意味で使われています。「絶対に痩せさせます」「必ず理想のボディに導きます」というような、非常に強いニュアンスを持った宣言だと言えるでしょう。

■モチベーションとの違い

モチベーション(motivation)は、日本語で「やる気」「動機」などと訳される言葉です。コミットメントとは意味が異なりますが、コミットメントと同じくビジネスシーンでよく用いられる言葉で、「◯◯さんはモチベーションが低い」「契約をとれたからモチベーションが上がる」といった使い方をします。

ビジネスシーンにおけるコミットメントの意味と使用例

ビジネスシーンで「コミットメント」と言ったら、RIZAP社のCMのように「約束する」という意味か、もしくは「関与する」という意味で使われるのが一般的です。

■「約束する」という意味のコミットメント

コミットメントには「約束する」という意味がありますが、軽い約束ではなく、「責任を持って結果を約束する」という強めのニュアンスが含まれます。

顧客に対して、または上司に対してコミットメントという言葉を使うシーンがあるかもしれませんが、「商品・サービスの効果を約束する」「仕事の成果を約束する」といったニュアンスになるので、相手の期待値は高くなります。軽い気持ちでコミットメントという言葉を使うのは避けたほうが良いでしょう。

【例文】
「新規事業の成功をコミットメント(コミット)する」
意味:責任を持って新規事業の成功を約束する

なお、軽い意味での「約束」は、英語では「promise(プロミス)」を使います。たとえば、待ち合わせの時間を約束するという意味なら、コミットメントではなくプロミスを使うべきです。

■「関与する」という意味のコミットメント

コミットメントには「関与する」という意味もあります。関与するという意味で使う場合も、軽く関わるというニュアンスではなく、「主体的な姿勢で真剣に関わる」という強めのニュアンスを持っています。

【例文】
「来期のプロジェクトにコミットメント(コミット)する」
意味:来期のプロジェクトに真剣に関わる

組織コミットメントの意味と高める方法

コミットメントという言葉は、頭に「組織」が付くと意味が大きく変わってきます。「組織コミットメント」は主に人事領域で使われる言葉で、「従業員が組織に対して抱く帰属意識や愛着」という意味があります。

組織コミットメントが高い職場は、従業員のモチベーションも高い状態にあるので生産性の向上が期待できますし、従業員が会社に対して愛着を持っている状態なので離職率の低減にもつながります。

また、組織内のコミュニケーションが活性化され、商品・サービスの改善が促されたり、新規事業のアイデアが生まれるなど、ビジネスに様々な好影響をもたらすことが期待できます。そのため、組織コミットメントの向上に力を入れる企業も増えています。

では、どのようなことに取り組めば、組織コミットメントは高まるのでしょうか。効果的だとされる方法についてご説明します。

■一人ひとりの従業員の特性に合った仕事・役割を与える

組織コミットメントを構成する要素の一つに、「情緒的コミットメント」というものがあります。

情緒的コミットメントとは、従業員が持つ感情や価値観から生まれるコミットメントのことで、「この会社が好き」「この会社で働くのが楽しい」という状態は、情緒的コミットメントが高い状態だと言えます。

従業員のスキルや適性に合った仕事や役割を与えることで、仕事に対する満足度が高まり、情緒的コミットメントも高くなる傾向にあります。

このように、一人ひとりの従業員の能力や適性を把握して、その従業員にふさわしい仕事・部署・ポジションに配置することを「適材適所」と言います。

▼適材適所については、以下の記事で詳しく解説しています。
適材適所とは?必要性や実践する上でのポイントを解説

■従業員に企業理念やビジョンをしっかり伝える

従業員が「この会社が好き」だと言えるためには、企業理念やビジョンに共感している必要があります。組織コミットメントのなかでも情緒的コミットメントを高めるには、企業理念やビジョンを現場の従業員にしっかり伝えることが大切です。

「会社の理念に共感できる」「ビジョン実現のために自分も力になりたい」という従業員が増えれば、情緒的コミットメントも高くなります。

つまり、コミットメントには、誰かのため・何かのためといった目的とセットで考えることが必要です。自らが行動を起こして、何のための成果を追求するかを合わせて考え、周囲に伝えましょう。

企業においては、会社として実現したいことが「理念」に掲げられているからこそ、「理念に沿ったコミットメントや行動」が重要になります。

前提として理念に共感していることが大事になりますが、入社後に急に「理念への共感」を促すのは難しいものです。だからこそ、採用時から理念に共感する人材を仲間に入れることが必要となります。

▼企業理念やビジョンについては、以下の記事で詳しく解説しています。
企業理念とビジョンの違いは?
ビジョンとは?経営におけるビジョンマネジメントのポイント

コミットメントを会話で用いる際の注意点

上述のとおり、コミットメントは「約束する」という意味で使う場合も、「関与する」という意味で使う場合も重いニュアンスを伴います。コミットメントという言葉を使うからには、それなりの心構えが必要です。

言葉の重さを理解したうえで、自らの覚悟や本気度、意気込みを伝えるためにコミットメントという言葉を使うのは良いことです。逆に、軽い気持ちでコミットメントという言葉を口にして、行動や結果が伴わなければ顧客や社内からの信頼を失ってしまうでしょう。

コミットメントが個人に与えるメリット

上述のとおり、「目的のあるコミットメント」は「組織成果」が期待できますが、加えて、「個人に与えるメリット」も非常に大きいです。

コミットメントを行う際に、行動が具体化され、個人成果にも繋がりやすくなることや、周囲から実現したい行動が分かりやすくなることで、応援されやすくなるといったことが個人にとってのメリットとなります。

特に、若手の内は、行動の積み重ねで、周囲に信頼をしてもらえる状況をつくることが大事になります。

その際に、コミットメントと実行を重ねることで「期待すればやってくれる人だ」という信頼につながり、組織の中で期待や役割を得ることにもつながります。育成の際にも、コミットメントできる状態を引き出すように意識することが重要だといえるでしょう。

また、管理職側から働きかける際には、相手を動かすよりも自分が先に動き、姿勢を見せなければ動かないのも正直なところです。コミットメントを引き出すための「信頼の先払い」も重要になります。

他分野におけるコミットメントの意味

■金融

金融の分野では「コミットメントライン」という用語が有名です。コミットメントラインとは日本語で「融資枠」のことで、金融機関が企業に対して一定の期間、一定の融資枠を設定・維持することを言います。

※参考:コミットメントライン – Wikipedia

■心理学

心理学の分野では「コミットメント効果」という言葉が使われることがあります。新しいことにチャレンジするときや目標を掲げたときに、それを口に出して宣言する(コミットメントする)ことで実現しやすくなるという経験則を持っている人は多いのではないでしょうか。

これが、心理学で言うところのコミットメント効果です。

■経済学

経済学の分野でもコミットメントという言葉が使われますが、ビジネスシーンで使われるコミットメントとは意味が異なります。経済学においてコミットメントとは、「その行動しかとれないようにするような実効性のある仕組みをつくること」を言います。

※参考:コミットメント – Wikipedia

まとめ

本稿では、「成果が求められる企業経営において、コミットメントが必要である」ということをお伝えしてまいりました。

一方で、「失敗を怖がる」Z世代に対して、急に「コミットメント」を求めることは困難です。

コミットメントを引き出すためには、そもそも挑戦できる心理的安全性の高い環境と同時に、挑戦の先にある「理念」への共感が必要となります。

「コミットメントしない若手が悪い」と誰かのせいにするのではなく、どうすればコミットメントを引き出せるのか、引き出すために必要な環境づくり・採用は十分かを考えることが重要だと考えます。


▼【管理職育成のポイント】が分かる資料はこちら

LM編集部
LM編集部
理念・採用・風土・制度など組織人事のトレンドを発信しています。 基本的な用語解説から、多くの企業で陥っている実態、 弊社が培ってきた組織変革技術の知見を踏まえたポイント解説まで 皆様のお役に立ち情報をお届けします。

注目コラム

PDCAとは?PDCAサイクルの重要性、よくある失敗例と対策方法を解説

PDCAは、多くの企業でやビジネスマンが使用する、業務効率化のためのフレームワークです。しかし、PDCAが提唱され…

インセンティブとは?~制度の種類やメリット・デメリット、成功事例から導入時の注意点など~

企業成長のためには、戦略を実行する実行力が鍵を握ります。実行力を左右する要素の1つが…

アンガーマネジメントとは?研修に取り入れるメリットや効果、実践方法を解説

仕事中にイライラしてしまうこと、思うように感情をコントロールできないことはありませんか? アンガーマネジメント…

OJTとは?OFF-JTとの違いやメリット、指導方法のコツを解説

OJT(On-the-Job-Training)とは、実務を通じて業務を教える育成方法です。OJTは従業員の即戦力化を図ることがで…

レジリエンスとは?心が折れやすい人の特徴や鍛える方法を解説

コロナウィルス感染拡大に伴い、採用市場における潮目は大きく変化しつつあります。今後の採用市場で勝ち抜くため…

マネジメントとは?本質と役割、今の時代に求められる能力を解説

「マネジメント」強化は、環境変化の激しい昨今、益々重要度が高まっています。そのため、マネージャーの役割や…

新着記事

この記事を読んだ人は、こんな記事にも興味を持っています

あなたの組織にも、課題はありませんか?

組織改善のお役立ち資料が無料ダウンロードできます

マネジメント育成の手引き

マネジメント育成の手引き

サービスご紹介資料

採用戦略の教科書

採用戦略の教科書
ページトップへ戻る