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考える力とは?ビジネスにおいて求められる理由や高める方法などを解説

「考える力」は、ビジネスパーソンにとって必要不可欠な能力の1つです。しかし、考えることに苦手意識を持っており、考える力を伸ばしたいと思っている人は多いでしょう。そこで本記事では、考える力が高い人の特徴や、考える力を高めるための方法を解説します。

目次[非表示]

  1. 1.考える力とは
  2. 2.考える力が求められる理由
  3. 3.考える力を高めるメリット
  4. 4.考える力が低下するNG習慣
  5. 5.考える力が高い人の特徴
  6. 6.考える力が低い人の特徴
  7. 7.考える力を高める方法
  8. 8.考える力を身につけたい人におすすめの本
  9. 9.まとめ


考える力とは

考える力とは、目の前の問題や課題を自分の頭で考えて理解し、適切な解決策を導き出す力のことです。似たような言葉としては、思考力や洞察力、自己判断力や問題解決能力などがあります。

ビジネスパーソンにとって不可欠な「考え抜く力」

経済産業省が提唱する「社会人基礎力」には、「考える力」によく似た「考え抜く力」が含まれています。考え抜く力は「課題発見力」「計画力」「創造力」の3つで構成され、ビジネスパーソンとして活躍し続けるためには不可欠な能力です。

考える力が求められる理由

ビジネスシーンにおいて考える力の重要性が増している背景には、次の3つの理由があります。

「効率」の重要性が増した

現代社会におけるビジネスシーンでは、従来よりもさらに迅速な意思決定やアクションが求められており、効率化の重要性がますます増しています。

ものごとを効率化するためには、事例から普遍的な法則や概念を導き出す「一般化」の作業が必要です。一般化する力は「考える力」に支えられているため、ビジネスのスピード感を高めるうえで必要性が増していると考えられます。

ビジネスモデルの変化

かつての「よい製品を作れば売れる」という時代は終わりを告げ、日常のなかの分かりやすい課題は既存の商品やサービスでほとんど解決されつつあります。これからの時代のビジネスモデルでは、人々が潜在的に抱える課題を自ら発見し、その解決策を導き出す力が必要です。

AI技術の進化

AI技術が進化し、既存のビジネスのいくつかは、近い将来AIに取って代わられるといわれています。しかし、AIにも苦手な領域があります。それが、「考える力」を使った仕事です。

AI時代のビジネスシーンにおいては、こうしたAIが苦手とする仕事を担う人材が求められていくでしょう。そのため、これからのビジネスパーソンには、「考える力」がますます必要とされていきます。

考える力を高めるメリット

考える力を持っていると、ビジネスだけでなく、人生におけるあらゆる問題に適切に対処できるようになります。課題発見や分析などに能力を発揮することで、社会でも評価されやすくなるでしょう。

また、相手のタイプに合わせてコミュニケーションを変えたり、トラブルの原因を理解したりと、考える力は良好な人間関係を築くうえでも役立ちます。

考える力が低下するNG習慣

考える力は、日々の生活習慣によっても左右されます。仕事中に思考力を発揮したいなら、次のようなNG習慣に注意しましょう。

座っている時間が長い

1日中座っていることが多い人は、長時間同じ姿勢でいることで、血液やリンパの流れが滞りやすい状態にあります。体のめぐりが悪くなると、脳の働きが低下して考える力も弱まってしまいます。

特に、デスクワーカーは1日中座っていることが多いため注意が必要です。なるべくこまめに休憩を取り、椅子から立ち上がるようにしましょう。

睡眠時間が不足している

睡眠が不十分だと、脳から老廃物が排出されず、記憶力や思考力の低下を招くといわれています。心身の健康はもちろんのこと、考える力を維持するためにも睡眠時間は十分に確保しましょう。

朝食を抜く

車が動くためにはガソリンが必要なように、脳の活動にはエネルギーが不可欠です。朝食を抜くと脳のエネルギー源が枯渇して、頭がぼんやりしてしまいます。午前中から考える力を発揮して仕事をバリバリとこなすためにも、朝食はなるべく摂るようにしましょう。

考える力が高い人の特徴

ここからは、考える力が高い人・低い人の特徴を紹介します。まずは、考える力が高い人の特徴からです。

視野が広い

新たな課題を見つけて解決策を導き出すためには、広い視野を持つことが重要です。1つのことに縛られず、視野を広く持てる人は、考える力が高い傾向があります。

論理的思考が身についている

感情に振り回されず、ロジカルに考える習慣が身についている人は、ものごとの本質を見抜いて正しい答えを導き出す力に長けています。

そもそも、ロジカルシンキング(論理的思考)は、考える力の1つです。そのため、論理的思考が身についている人は、考える力も高いといえるでしょう。

人に説明することが得意

考える力がある人は優れた論理的思考力を持ち、ものごとを筋道立てて説明することが得意です。そのため、説明が分かりやすい人やプレゼンが得意な人は、考える力が高いといえます。

先を見通す力がある

考える力が高い人は、経験や知識に基づいた「予測」でリスクや懸念材料を把握できます。ビジネスにおいても、その想像力を生かして斬新なアイデアを思いつくこともあるでしょう。

質問力が高い

考える力を持っている人は、分からないことがあったときに答えそのものではなく、答えにたどり着くためのヒントを得ようとします。質問力が高く、質問を通じて相手から情報を引き出すことも得意です。

考える力が低い人の特徴

次に、考える力が低い人の特徴を解説します。

消極的で意欲が低い

考える力が低い人は、新しいことを考えたり、行動したりすることが苦手です。なにかを考え、決めなければならない場面でも、他人に頼りやすい傾向があります。

その結果、周囲の意見に振り回されて、言動が頻繁に変わってしまうこともあるでしょう。

自己中心的な考え方

考える力が低い人は視野が狭く、相手の立場になって考えるということが苦手です。また、ものごとを客観的に見ることも苦手で、それらが自己中心的な一面として表れることがあります。相手の主張を理解できないことで、ビジネスや対人関係でトラブルを引き起こすこともあるでしょう。

自分の気持ちを表現することが苦手

考える力が低い人は、自分の気持ちを考えとして表現したり、人に説明したりすることが苦手です。本人のなかでは思考をめぐらせてはいるものの、それを言葉にして表現する力が低いため、会議などで意見を求められたときに困ってしまうことも多いでしょう。

考えるより先に行動してしまう

考える力が低い人は、後先を考えず、その場のテンションで行動しがちです。瞬発力はあるものの計画性に基づく行動ではないため、じっくり考えてから行動を起こす場合よりも、かえって時間を浪費してしまう場合があります。

無計画に行動した結果、あとから困った事態に陥ったり、思ったような結果を得られなかったりすることもあるでしょう。

同じやり方や考え方に固執してしまう

考える力が低い人は、臨機応変な対応が苦手です。1つのやり方や、自分の考えに固執しやすく、ものごとがうまく進まないときにそのまま行き詰まってしまう傾向があります。

考える力を高める方法

考える力を高めたい人は、次の方法を実践してみましょう。

目標を設定する

なんらかの目標を定めると、それを達成するために必要なこと、やるべきことなども自ずと考えることになります。

目標というゴールに向かって、考え・行動するというプロセスが考える力を高めることにつながります。仕事でもプライベートでも、なにかに取り組む際は目標を立てることを意識してみましょう。

常に疑問を持つようにする

ものごとに疑問を持つと、その原因を知ろうとしたり、解決へ導くためにはどうすればよいか思考をめぐらせたりします。日々の生活における問題や、ニュースで報じられているできごとに「なぜ?」と疑問を持つ習慣をつけると、考える力は自然と高まっていきます。

積極的に行動する

他人の目を気にする癖や、困ったときは誰かに任せればよいという思考の癖がついていると、考える力は育ちません。考える力を高めるためには、失敗を恐れず、自ら考えて積極的に行動することが必要です。

興味・関心の範囲を広げる

視野を広げるためには、さまざまな分野の知識を得て、新しい体験をすることが重要です。これまで興味のなかったジャンルに触れる、周囲の人やものに関心を持つなど、興味と関心の範囲を広げるよう心がけましょう。

読書習慣をつける

本からはさまざまな知識を得られます。読みながら書いてある内容について自分の頭で考えるようにすると、少しずつ考える力が養われていくでしょう。

また、本を読むと語彙力が増えて、自分の考えを適切に伝えられるようになったり、問題を正しく把握できたりするようにもなります。

ディベート思考を身につける

ディベート思考とは、ある課題を肯定・否定の両面から分析し、問題解決を図ろうとする思考法です。ディベート思考に基づき、1つの課題を異なる視点で見るようにすると、考える力が高まります。

具体的なトレーニングとしては「会議で賛成意見と反対意見を両方考える」「映画や本などの作品に対して、良かった点と疑問に感じた点を両方考える」といった方法が考えられます。

ものごとを数字を使って表す

考える力を高めたいなら、ものごとを数字で表すこともおすすめです。たとえば「平日5日間で問題を40問解く」という目標から逆算して、1日8問ずつ解く計画を立てるといったように、数字を使うとものごとをより具体的に考えられるようになります。また、数字を使って説明すると説得力も増すので、思考の結果を表現する際にも役立ちます。

考える力を身につけたい人におすすめの本

ここからは、考える力を身につけたい人におすすめの本を紹介します。

東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

著者である上田正仁氏は、東大で長年教鞭を取り続けてきた物理学教授。

東大の学生と接するなかで培った「考える力」を鍛える方法を、「問題を見つける力」「解く力」「諦めない人間力」の3つの軸で解説しています。

・著者名:上田正仁
・出版社名:ブックマン社
・出版年月日:2013年7月6日

考える力がつく本

ニュースの解説で有名な池上彰氏が、自身の体験をもとに執筆した本です。テレビや雑誌の見方、本の読み方や選び方などの解説を通じて、ものごとを深く考えるコツを教えてくれます。

・著者名:池上彰
・出版社名:小学館
・出版年月日:2017年12月6日

まとめ

ものごとを自分の頭で考える力は、ビジネスパーソンとして活躍するためになくてはならない能力の1つです。

本記事では考える力が高い人・低い人の特徴を解説しましたが、考える力は後天的な努力により高めることができます。従業員の考える力を高めたい場合は、ぜひ今回紹介したような方法を参考に、適切なアプローチやアドバイスをしましょう。

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LM編集部
LM編集部
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