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組織を「見える化」「可視化」するメリットとその効果は?

昨今「見える化」「可視化」という言葉を頻繁に聞くようになりました。「見える化」「可視化」とは、何のために、何を、どのように行なうのか…。

本記事では特に組織に対する「見える化」「可視化」に焦点を当て、それを行なうメリット、そして実際に行う際のポイントをまとめていきたいと思います。


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目次[非表示]

  1. 1.そもそも「見える化」「可視化」とは?
  2. 2.「見える化」といえばトヨタ!?その理由とは?
  3. 3.「見える化」による理想の組織づくりの方法
  4. 4.「見える化」による理想の組織づくりのメリットや効果
  5. 5.組織の「見える化」の現状
  6. 6.組織の「見える化」のポイント
  7. 7.組織の「見える化」で気を付けるべき5つのポイント


そもそも「見える化」「可視化」とは?

企業を強くする「見える化」「可視化」とは何か

「見える化」「可視化」とは、「見えないものを見えるようにする」ことです。しかし、単に現場からデータを吸い上げて表示するのではなく、“企業の目的/戦略”に基づき、”見るべきもの”を見定め、”適切な観点”で見ることが重要です。

そうすることで重要なことに気づいたり、共有したり、そこからより良いアクションを生み出すことが可能となります。

「見える化」といえばトヨタ!?その理由とは?

「見える化」という言葉の起源

「見える化」という言葉からしばしば想起されるのが「トヨタ自動車」です。

というのも、「見える化」という言葉を初めて使い、広めていったのがトヨタだからです。意味としては、以前より使われていた「可視化」とほぼ同じですが、「見える化」の方が”意識していない時でも、見たくない時でも、強制的に見える”というニュアンスをはらんでいます。

※以下、本記事では表記を「見える化」に統一いたします。

トヨタの成功事例

生産ラインにおける不良品の発生を抑制する仕組みが、トヨタの「見える化」の初めての成功事例でした。

「アンドン」というランプを使い、そのランプの色によって異常が発生したこと、およびどのような異常なのかを、瞬時に「全員に見える」ようにしました。

これにより、従業員が常に機械の作動を確認し続けるのではなく、異常時にのみ駆けつけるということが可能となり、工数低減、つまりは生産効率の飛躍的な向上を実現しました。

「見える化」による理想の組織づくりの方法

ここからは、組織の「見える化」に焦点を当てて解説していきます。

まず、理想の組織に向けて組織改善をしていく際には、「診断」「変革」の2ステップを踏みます。

診断では、期待度と満足度を把握し、その乖離が大きいものに対し、課題を特定します。
変革では、課題解決に向けた施策を実行し、効果検証まで行います。

当然、組織が「見える化」されていなければ、診断/変革は適切に行えません。また、組織というのは構成員や外部環境の変化を受けて日々変化するため、診断と変革についても、一度行えば終わりではなく、定期的に繰り返すことが重要です。

※下記は、弊社サービスにおける、診断/変革を細かく砕いたステップの図です。


「見える化」による理想の組織づくりのメリットや効果

組織診断で特定した課題によりますが、組織内でのコミュニケーション活動を促進したり、組織としての文化を育むことで、様々なメリットや効果が生まれます。

従業員エンゲージメントの向上

「従業員エンゲージメント」とは、従業員の愛社精神や企業に対する愛着を表します。従業員と企業が一体となってお互いに成長し合い絆を深める関係をイメージすると良いでしょう。

単なる従業員満足度とは異なり、従業員の企業に対する貢献意欲を引き出すことで、企業の業績向上に影響を与えます。
(参考資料:エンゲージメントとは?意味やメリット、向上させる方法について

業務標準化(ナレッジ化)による効率化

属人性を排除し、誰もが質高く業務を行うことが可能になります。リンクアンドモチベーションでも、日頃から積極的にナレッジの展開をしたり、クオーターに一度は全員がナレッジ化を行ない共有するイベントを設けています。

▼ナレッジマネジメントに関する記事はこちら

ナレッジマネジメントとは?広がる理由や効果について解説

ミスやリスク低減によるコスト削減

協働者同士の連携が促進され、ミスを防ぎリスクを減らすことが可能となります。そのため必然的に、そのカバーのために要していたコストが削減されます。

人材育成の促進

部下の成長意欲や、上司の育成意識を向上させ、業務におけるフィードバックや、仕組みとしての育成制度が有効に機能し、従業員が力を付けてパフォーマンスが向上します。

組織の「見える化」の現状

組織の「見える化」は遅れている

ほとんどの企業では、組織業績や個人業績など、事業のPLに関する情報は、結果もプロセスも含めて「見える化」が進んでいます。

しかし、組織状態に関しては、「退職率」などの一部の結果のみに留まり、プロセスにもリーチした網羅的な「見える化」はできていません。

全ての企業において、組織の「見える化」を進めていくべきではありますが、この段階だからこそ、組織の「見える化」を進めて組織力を高めていくことは、様々な競争優位性を生み出します。

組織の「見える化」のポイント

組織全体の「見える化」

リンクアンドモチベーションでは、”鳥の目”と”虫の目”の双方で組織全体の状態を見ます。

”鳥の目”というのは、いわゆるマクロ視点で「会社の仕事環境や労働条件」を、
”虫の目”というのは、いわゆるミクロ視点で「上司/職場内のコミュニケーション」を見ていきます。

個人の「見える化」

従業員の意欲向上や成長促進には、組織全体だけでなく、各個人の「見える化」も重要です。

リンクアンドモチベーションでは、協働者と多面的に強み/弱みを伝えあう評価サーベイや、各業務において習得すべきスキルの内容と順番を明確にしたスキルマップなどを取り入れています。

それによって、個々人の成長の方向性と、そのためのアクションが明確になります。
また、各々の成長に向けた相互支援が促進されています。

組織の「見える化」で気を付けるべき5つのポイント

目的:組織の「見える化」の先にある目的からブレない

陥りがちな状態としては、組織状態を把握すること自体が目的化してしまう状態です。
組織状態を把握した上で、例えば事業成長などの目的の達成に向けて、組織改善のためのPDCAサイクルへつなげていくことが重要です。

テーマ:組織改善のテーマに優先順位をつける

陥りがちな状態としては、満足度が低い項目にやみくもに対応する状態です。

満足度が低い項目と、自社が優先すべき課題がズレていることもよくあるため、どの項目から対策していくかの優先順位を検討することが重要です。

比較:組織状態を他との比較の上で分析する

陥りがちな状態としては、組織状態を自社/自部門内で閉じて分析する状態です。そうではなく、ベンチマークしている企業との比較や、様々な属性(マネージャー/メンバー、店舗間など)で比較して考えることが重要です。

共有:組織状態を把握する目的/背景を共有する

陥りがちな状態としては、経営や人事のみが目的/背景を把握し、現場がやらされ感を感じる状態です。

現場主導で組織改善に向けて取り組むためにも、しっかりと目的/背景を理解してもらい、組織改善が自主的に行なわれる風土をつくることが重要です。

頻度:組織診断/変革サイクルのスパンを適切に定める

陥りがちな状態としては、1~3年に1回の診断しかせず、事業環境や組織環境の変化に応じたPDCAサイクルが回らない状態です。半年や四半期の事業活動のサイクルと同様に組織活動のサイクルも回していくことが重要です。

(参考資料:経営幹部が知るべき組織診断の活かし方とは?
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下村 風香
下村 風香

【プロフィール】 リンクアンドモチベーション入社。 以降、中堅・スタートアップ企業向けのコンサルティングに従事。 「理念策定・浸透」「採用戦略設計・実行」「育成施策設計・運用」を主な専門領域とし、 IT業界、エンタメ業界、福祉業界など数多くの業界の企業様にコンサルティング経験を持つ。

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