適性検査の選び方と種類とは?
各種の特徴やメリットを解説




皆さんは「ナレッジマネジメント」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?ナレッジマネジメントとは「企業や個人のノウハウや経験を共有し、仕事で活用していくための取り組み」です。 1人ひとりのパフォーマンスが組織全体の成果に直結する現代において、販売管理や財務管理に続く効果的な管理手法の1つとなっています。正しく運用すれば、知的資産として役立ち、業務効率化などさまざまな効果を発揮する可能性があります。 そこで、今回はナレッジマネジメントの定義と目的、近年注目されている背景や具体策についてお伝えします。


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ナレッジマネジメントの意味とは

適性検査とは、知能検査、学力検査、性格検査、運動能力検査等の要素を組み合わせて就学、就業など特定目的に対する適性能力を調べる検査を指します。

新卒一括採用や総合職採用を取り入れている日本においては、多くの求職者全員に面接を行うことが困難なこと、面接だけで見極めを行うことが困難なことから特に新卒採用領域において適性検査の活用が広く使われています。

採用領域で行われる適性検査では、受験者が仕事等において適した特性・能力を持っているか判定するための検査として利用されています。

適性検査により測定できる人の要素

適性検査における測定項目は、「能力」と「性格」に大別されます。それらを組み合わせながら、職務適性があるか、ストレス耐性が十分か等のそれぞれの企業が求める要素を診断していきます。

■「能力」を測る

「基礎的な学力を測るもの」と「入社後に求められるスキルを測るもの」に分けられます。基礎的な学力には、言語(国語)や計数(数学)の能力の他に、それらを応用した論理的思考力、数的処理能力、文章理解力なども当てはまります。

入社後に求められるスキルは、対人のコミュニケーション力、対課題の対応力、対自分のセルフコントロール力に分けられます。

能力を測る適性検査を利用する上では能力を備えていても外的環境によって発揮できるかどうかは異なること、企業や職種において求められる能力基準は異なることを理解しておくべきでしょう。

■「性格」を測る

能力が得意・不得意を一般的な指標と比較して明らかにするものだとすると、性格は受験者の「好き・嫌い」といった情緒的な特性を可視化するものです。優劣は無く、自社の環境へのマッチング度を判定するために使用されます。

暗黙知とは、個人が経験的に使っている知識だが簡単に言葉で説明できない知識のことで、長年の勘などと言われるものです。

形式知とは、言葉や文章で表現された知識であり、データなどが形式知にあたります。個人がもつ経験に基づく知識や営業手法などをマニュアル化し、客観的で有益な知識として共有されるものが形式知にあたります。

こうした暗黙知を「形式知(文章や図表、数式などによって説明・表現できる知識)」へと転換し、組織的に共有することができれば、さらに高度で新しい知識を生み出し、組織を進化させることができるというのがナレッジマネジメントの基本的な考え方です。

適性検査を選ぶために持つべき視点

入社後の活躍は受験者の能力や特性だけではなく、外部環境との関係性によって変動するため、要素還元的に見極めることは困難です。

しかし、自社とのマッチング度が高い人材を工数をかけずに選別する手段として、また、受験者の特徴を理解しやすくするための手段として適性検査の活用は有効です。

適性検査はデータとして蓄積されていくものでもあるので、安易に導入するのではなく、自社が求める効果を最大化するものを選定する必要があります。ここでは、どのような基準で適性検査を選ぶべきなのかについて考えます。


適性検査としての信頼性・妥当性があること

あらゆる企業が独自の適性検査を開発していますが、まずはそれらの信頼性・妥当性があるかどうかを知る必要があります。

信頼性を把握するためには、母集団のデータが標準的であることを確認しましょう。

妥当性を把握するためには、項目の網羅性や具体性を確認しましょう。

例えば「人当たり」「内向性」といったようなスキルとも性格とも取れない項目によって整理されている適性検査は分析精度が低く、判断の妥当性があるとは言えません。また、「ストレス耐性」を判定する適性検査においてそのロジックが開示されていない等も妥当性が低いと言えるでしょう。

どんな結果が出るかだけではなく、そのロジックの明瞭さも確認しましょう。

適性検査を実施する目的を明確にすること

そもそもの信頼性・妥当性の面で十分な適性検査だったとしても、自社が求める目的に合致していなければ活用することができません。適性検査の活用例としては以下のようなものがあげられます。

  ●求職者の見極めへ活用
   面接前の一次スクリーニングのために使用されることがあります。
   見極めで使用する場合、適性検査ありきで見極め項目を設定するのではなく
   何を見極めるべきかを明確にした上で、その見極めが可能なものかを判断しましょう。

  ●求職者との関係構築(惹きつけ)へ活用
   適性検査が活用された当初は能力面の可視化に限定されていましたが、
   近年では受験者の性格や志向性を把握するための項目も測定できるようになっています。
   性格を把握することで、求職者に合わせた自社の魅力付けを行うことができます。

  ●配置配属へ活用
   能力や性格を掛け合わせ、適切な配置配属や配属先の上司との関係構築ツールとして
   使用することができる適性検査もあります。
   採用から入社後のタレントマネジメントまで見据えて
   一貫して活用することができることの有効性があります。

  ●採用活動設計のデータとしての活用
   自社に求める人物像を設計する上で、蓄積された適性検査データを用いることがあります。
   他にも、自社を受験する応募者の性格的な特徴を知ることで、
   採用活動においてどんなメッセージを発信するべきかを判断するなど、
   採用活動を進化させるためのデータとしての位置づけとしても活用できます。

  自社がどのような活用をしたいのか明確にした上で、
  それらが実行できる項目の見極めが可能かを確認しましょう。
  またオペレーション面においても応募者にフィードバックができる帳票が出せるのか等の
  違いもありますので、目的によって判断することが求められます。


適性検査の種類・サービスの例

●【SPI3】シェアNo1の信頼性
 提供元:株式会社リクルート
 参考URL:http://www.spi.recruit.co.jp/spi3/
・形式:WEB、マークシート
・時間:WEB 65分(能力検査35分、性格検査30分)
    マークシート 110分(能力検査70分、性格検査40分)
・費用:テストセンター 5,500円
    インハウスCBT 4,000円
    WEBテスティング 4,000円
    ペーパーテスティング 5,000円
・項目:性格、能力、組織適応性、面接時のチェックポイント

 ●【玉手箱Ⅲ】知的能力とパーソナリティの両面から可視化
 提供元:日本エス・エイチ・エル株式会社
 参考URL:http://www2.shl.ne.jp/product/index.asp
・形式:Webテスト、マークシート
・時間:45分
・費用:年間利用料 1,200,000~2,500,000円
    受検料 500~1,000円
・項目:知的能力(言語理解・計数理解・英語理解)
    パーソナリティ
    ヴァイタリティ
    チームワーク
    将来のマネジメント適性

 ●【総合適性テストGAB】個人帳票出力にも対応し、より使いやすく
 提供元:日本エス・エイチ・エル株式会社
 参考URL:http://www2.shl.ne.jp/product/index.asp
・形式:Web、マークシート
・時間:WEB 80分
    マークシート 90分
・費用:年間利用料 1,200,000~2,500,000円
    受検料 500~1,000円
・項目:知的能力(言語理解・計数理解・英語理解)
    パーソナリティ
    ヴァイタリティ
    チームワーク
    将来のマネジメント適性

 ●【CUBIC】測定領域が多様
 提供元:株式会社CUBIC
 参考URL:https://cubic-co.jp/
・形式:WEB、マークシート
・時間:性格検査 15分、能力検査 5分
・費用:性格検査2,000円/名
    能力検査1,500円/名
・項目:性格、知的能力、ストレス、モチベーション、カルチャーフィット、相性、職種適性、面談アドバイス

 ●【BRIDGE】見極めだけでなく応募者とのコミュニケーションツールとして利用が可能
 提供元:リンクアンドモチベーション
 参考URL:/recruitment/c/mismatch/bridge
・形式:WEB、マークシート
・時間:性格検査 30分、能力検査 40分
・費用:能力検査のみ 2,000円/名
    性格検査のみ 3,000円/名
    能力+性格検査 4,000円/名
・項目:ポテンシャル(合理力/情理力)、ポータブルスキル、モチベーションタイプ、受験者のモチベーション特性
    受験者の陥りやすい傾向、受験者のステップアップの方向性

 ●【TAL】脳科学の研究を基にした設計
 提供元:株式会社人総研
 URL:http://www.jinsoken.jp/product_tal.html
・形式:WEB
・時間:20分
・費用:初期導入費用:10,000円、受験料:3,500円/人
・項目:ストレス耐性検査、性格検査

 ●【V-CAT】メンタルヘルスに注目した適性検査
 提供元:株式会社日本能率協会マネジメントセンター
 URL:http://www.jmam.co.jp/hrm/course/assess/item_v-cat.html#feature
・形式:マークシート
・時間:50分
・費用:初期費用:50,000円
    受験料:5,500円/人
・項目:ストレス耐性検査、持ち味

 ●【内田クレペリン】60年以上の歴史を持つ適性検査
 提供元:株式会社日本・精神技術研究所
 URL:http://www.nsgk.co.jp/sv/kensa/kraepelin/corporate/
・形式:WEB、マークシート
・時間:50分
・費用:個別診断的判定 2,160円/名
・項目:処理能力の程度、発動性、可変性、亢進性

 ●【3Eテスト】短時間の受験で負担を軽減
 提供元:エン・ジャパン株式会社
 URL:https://jinji-test.en-japan.com/
・形式:WEB、マークシート
・時間:知的能力テスト 20分
    性格・価値観テスト 15分
・費用:1セット(20部) 3,500円/部
    5セット(100部) 3,400円 /部
    10セット(200部) 3,250円 /部
    15セット(300部) 3,100円 /部
・項目:性格、創造的思考、コミュニケーション力、エネルギー量、ストレス耐性、キャリアタイプ指向性、職務適性、総合特徴

 ●【eF-1G】測定項目が業界最多
 提供元:株式会社イー・ファルコン
 参考URL:https://e-falcon.co.jp/ef-1g/
・形式:WEB
・時間:性格診断 20~40分
    能力テスト 30分
・費用:性格診断+能力テスト 3,000円
    性格診断のみ 2,000円
    能力テストのみ 1,000円
・項目:コミュニケーション力
    ストレス耐性、エモーショナルコンディション、仕事の学びのスタイル、仕事への動機、ビジネスポテンシャル
    学力テスト、等194項目

 ●【Compass】ネガティブチェックを重視した適性検査
 提供元:Thinkings株式会社
 参考URL:https://jinjibu.jp/service/detl/9821/
・形式:WEB、紙
・時間:20分
・費用:100名未満 2,000円/名
    100名以上 1,0000円/名
・項目:ストレス耐性、職業適性、対人関係スタイル、基礎能力

 ●【INSIGHT】ストレス耐性に注目した適性検査
 参考元:トライアンフ
 参考URL:https://jinjibu.jp/service/detl/9567/
・形式:WEB、紙、テストセンター
・時間:75分 
・費用:WEB 4000円/名
    紙 4500円/名
    テストセンター 6500円/名
・項目:コンピテンシー、潜在的なストレス耐性、現在のストレス耐性

 ●【G9】将来のストレスへ耐えうる余地に注目した適性検査
 提供元:株式会社ヒューマネージ
 参考URL:https://jinjibu.jp/service/detl/9135/
・形式:WEB、紙、テストセンター
・時間:10分
・費用:WEB 4000円/名
    紙 4500円/名
    テストセンター 6500円/名
・項目:ストレス耐性、コーピング

 ●【tanθ】組織風土へのマッチングに注目した適性検査
 提供元:株式会社シンカ
 参考URL:https://www.shinka.com/business/tangent.html
・形式:WEB、マークシート
・時間:-
・費用:月額基本料金 10,000円
    受験料 2,000円/名
・項目:性格、能力(言語・非言語・英語)

 ●【ダイヤモンドシリーズ】多様な種類から選択が可能
 提供元:株式会社ダイヤモンド社
 参考URL:https://jinzai.diamond.ne.jp/test/
・形式:WEB、紙
・時間:-
・費用:-
・項目:職場適応性テスト、ストレス耐性テスト、知的能力テスト、総合能力診断テスト、変化対応能力診断テスト、営業・販売職適性テスト
    情報技術者適性テスト、Web総合診断適性テスト※複数種類のテストが存在

 ●【アッテル】低コストで利用が可能
 提供元:株式会社アッテル
 参考URL:https://attelu.jp/
・形式:WEB
・時間:20分
・費用:250円/名
・項目:資質診断、基礎能力診断、評価分析、比較分析、分布分析、類似分析、類似従業員

 ●【ミキワメ】低コストで利用が可能
 提供元:株式会社リーディングマーク
 参考URL:https://www.hrpro.co.jp/service_detail.php?ccd=00961&pno=1
・形式:WEB、マークシート
・時間:性格検査 10分、能力検査 20分
・費用:初期導入費用 30万円
    受験料 従業員0円
    候補者500円/名
・項目:性格検査、ストレス耐性検査、能力検査、自社のハイパフォーマーとの適正度分析

 ●【HCi-ab】独自の常識度という指標
 提供元:株式会社ヒューマンキャピタル研究所 
 参考URL:https://hci-inc.co.jp/product_ab/
・形式:WEB、紙
・時間:45分
・費用:最初の1名 2000円
    2人目以降 1000円/名
・項目:言語、数理、時事社会、常識度、思考度

 ●【HCi-AS】面接時に活用しやすい形式を重視
 提供元:株式会社ヒューマンキャピタル研究所
 参考URL:https://hci-inc.co.jp/product_as/
・形式:WEB、紙
・時間:10分
・費用:基本料 50,000円
    1名~30名まで 4,000円/名
    31名~100名まで 3,500円/名
    100名超の場合 3,000円/名
・項目:目標追求力、対人力、主体性

 ●【SCOA】事務処理能力を細かく分類
 提供元:株式会社日本経営協会総合研究所
 参考URL:https://www.noma.co.jp/service/j_as/scoa_top.html
・形式:マークシート、テストセンター
・時間:基礎能力テスト 60分
    パーソナリティテスト 35分
    事務能力テスト 50分
・費用:1科目 2000円/名
    2科目 3000円/名
    3科目 5000円/名
・項目:基礎能力、パーソナリティ、事務能力

 ●【TAP】オリジナルの項目設定も可能
 提供元:株式会社日本文化科学社
 参考URL:https://www.tap-tekisei.com/overview
・形式:WEB、マークシート
・時間:60分
・費用:問題用紙料金 7,000円/20名
    採点料金 WEB 1,200円/名
         マークシート 650円/名
・項目:基礎能力、職務バイタリティー、職務適正、対人・社会への不調和傾向、対人的側面、行動的側面、面接のチェックポイント

 ●【PETⅡ】短時間・低コストで受験可能
 提供元:株式会社ベクトル
 参考URL:https://www.vector-up.com/service/assessment/pet-ii
・形式:WEB
・時間:15分
・費用:1,500円/名
・項目:組織管理者適性診断、メンタル診断、組織文化適合度診断

 ●【不適性検査スカウター】8か国語に対応
 提供元:株式会社トランジションホールディングス
 参考URL:https://scouter.transition.jp/
・形式:WEB、紙
・時間:能力検査 30分
    資質・精神分析・定着検査 15分
・費用:能力検査 0 円
    資質検査 800 円/名
    精神分析 500 円/名
    定着検査 500 円/名
・項目:基礎学力、潜在的な資質、問題行動やトラブルの原因になる性質、不満やストレス

 ●【ProViT】脳科学に基づいた設計
 提供元:株式会社ビビッド・ジャパン
 参考URL:https://www.vivid-japan.co.jp/provit/
・形式:WEB
・時間:20分
・費用:初期費用 30000円
    受験料 3000円/名
・項目:ストレスに対応する力、メンタル疾患発症傾向

 ●【TAPOC】職業適性を細かく判定
 提供元:株式会社日本経営協会総合研究所
 参考URL:https://www.noma.co.jp/service/j_as/jas07.html
・形式:マークシート
・時間:40分
・費用:1~50部 450円/部
    51~100部 400円/部
    101~200部 350円/部
    201~500部 300円/部
    501~ 240円/部
・項目:言語知識・表現力、処理速度、適応力、計算能力、読解力、論理的思考力、判断力、記憶力、要点力

 ●【UP-I】低コストで受験が可能
 提供元:株式会社ユニゾン
 参考URL:http://blog.unison-ms.co.jp/archives/51339748.html
・形式:紙
・時間:60分
・費用:2,800円/名
・項目:基礎能力、パーソナリティ

 ●【GROW360採用】AIを活用した適性検査
 提供元:Institution for a Global Society
 参考URL:https://grow-360.com/ja/
・形式:WEB
・時間:-
・費用:AIデータ管理料 100,000円/年
    受検料 4,000円/名
    初期導入費 200,000円
・項目:気質、行動特性、スキル

記事まとめ

ここまで適性検査の選び方や具体的な各社のサービスまで触れてきました。

適性検査の種類も過去、マークシートからテストセンター、WEBへ変化し、測定項目も単純な能力だけではなく、志向性を見れる形へ変化しています。その中で各社が独自の指標や形式を開発し、現在は多様なサービスが存在します。

適性検査は長く蓄積することで採用活動を進化させるデータにもなりえますので、信頼性や妥当性、目的との合致度を他社の声ではなく自社内で把握、整理することが重要です。


著者

  

LM編集部

理念・採用・風土・制度など組織人事のトレンドを発信しています。
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