スキルとは?種類やスキルアップの方法について徹底解説



環境変化も大きく先行きが不透明な現代。スキルを高めて、自分の市場価値を高めていくことが、自らが理想とするキャリアを実現するためのポイントとなります。

スキルは、ポテンシャルとは異なり、後天的に獲得できるものです。本記事では、スキルを高め、主体的なキャリアを形成したい人に向けたポイントをご紹介します。

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スキルとは

■スキルとは何か

スキルとは「訓練や学習によって獲得した能力」のことを指します。日本語では技能と呼ばれることもあります。 ポイントとしては、スキルは獲得できるものであるということです。すなわち、遺伝的に決まるような「先天的なもの」ではなく、訓練や学習によって獲得できる「後天的に獲得可能なもの」がスキルなのです。

リンクアンドモチベーションでは、経済産業省より平成17年度「社会人基礎力に関する調査」を受託し、社会人に求められる基礎力に関する調査、要件定義などを行ってきました。その調査内容を反映し、下記の人材要件フレームを構築しています。



本記事では、個の人材要件フレームのうち、ポータブルスキルよりも上の基礎力をスキルと置き、ポイントをお伝えしていきます。

■スキルと知識との違いは?

「スキル」に近しい概念としては「知識」や「コンピテンシー」が挙げられます。まずは、「スキル」と「知識」に関して、それぞれの概念を下記にて整理します。

 知識:自らが知っている理論的概念や事実に関する情報
 スキル:実践を通じて培われた技能


このように、知識は書籍や他人からインプットを通じて蓄えられる情報を指し、スキルは実践や経験を通じて培われる技能を指します。この2つは、異なる概念ではありつつも、個人が“保有”しているものという点で共通しています。

しかし、高いスキルや知識を有していても、それらを活用することができなければ高いパフォーマンスを出すことはできません。

“保有”ではなく“発揮”という概念で整理されるものが「コンピテンシー」です。 コンピテンシーは、「知識」や「スキル」を持っていることを前提として、それらを用いて起こす「思考・行動」のことを指します。

発揮能力に関しては、下記のように整理できます。

 発揮能力(パフォーマンス)=スキル × モチベーション

スキルがどれだけ高くても、モチベーションが低ければ発揮能力としては低くなります。 逆に、発揮能力を高めようと思えば、スキルの獲得は避けては通れない道といえます。

■スキルアップの必要性

ここまで、スキルやスキルと近しい概念の説明をしてきました。では、スキルは一度最低限のものを身につけるだけで良いのでしょうか。ここで、スキルが必要な理由に関して考えてみたいと思います。

絶えず同じ業務のみを遂行し続けるのであれば、一度スキルを身に着けてしまえばよいのかもしれません。一方で、一度就職してから同じ業務を繰り返し続ける人はほとんどいないでしょう。

例えばスキルを高めて、より効率的に業務を進められるようなり、より多くの仕事ができるようになることを会社は求めると思います。年次が高まれば、部下を持つこともあります。その際には、部下をマネジメントする新たなスキルを身につける必要もあると思います。

最近はコロナウイルスの影響で働き方なども変わった方もいらっしゃるでしょう。働き方が変われば、求められるスキルも変化します。こうした外部環境の変化や、会社からの期待の変化により、個人に求められるスキルは時間と共に変化します。自らのスキルを高めていくことが、変化の激しい世の中に対応していく上では求められると言えます。

スキルの種類

本章ではスキルに関して、より細分化して「ポータブルスキル」「リテラシー」「テクニカルスキル」についてご紹介します。また、それぞれのスキルの特徴に関しても紹介したいと思います。

■スキル① ポータブルスキル

ポータブルスキルとは、その言葉通り業種や職種が変わっても「持ち運び可能な能力」と定義されます。これは、厚生労働省が定義している用語です。1つ前の章で提示した図でも示していますが、ポータブルスキルは「対課題力」「対自分力」「対人力」に分けて整理することができます。

 対課題力:課題や仕事の処理対応能力
 対自分力:行動や思考のセルフコントロール能力
 対人力:人に対するコミュニケーション能力




このように、ポータブルスキルは「対課題力」「対自分力」「対人力」の3つに大別され、この3つはそれぞれ8つの力に分類することができます。

ポータブルスキルはどのような業種・職種においても持ち運びできる力のため、ポータブルスキルを高めることによって、ある程度の環境変化が起きたとしても、身につけたスキルを活かして活躍することができます。

一方で、このポータブルスキルは汎用的な力ではあるものの、専門的な力ではありません。ポータブルスキルのみが高いからといって、必ずしも高いパフォーマンスを発揮できる訳ではありません。

高いパフォーマンスを発揮していくためには、それぞれの業務特性に応じたリテラシーやテクニカルスキルも身に着けていくことが求められます。

■スキル② リテラシー

リテラシーとは「業界・業種・地域(文化)を超えて求められる外国語・ITなどの技術・能力」を指します。 PCリテラシー、ITリテラシー、語学リテラシーなど、○○リテラシーという言葉を目にしたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。

これらの言葉からもイメージがつきやすいかと思いますが、リテラシーを分かりやすく表現すると「対象のものを正しく使いこなすための力」といえます。

リテラシーも1つ前の章で紹介したコンピテンシーと混同されやすい概念です。改めて2つを整理すると、下記のようになります。

 リテラシー:知識を元にした能力
 コンピテンシー:経験などを元にした行動特性


このように整理すると、スキルが”保有”能力であることに対して、コンピテンシーが”発揮”能力であるということが整理されやすいかと思います。

特に近年DX(デジタルトランスフォーメーション)というワードが多く出てきていますが、こうした時代背景に合わせてITリテラシーの重要性がより高まってきています。ITに関しての深い知見を持ち、活用できる人材が、世の中から求められているということを表している1つの例と言えるでしょう。

■スキル③ テクニカルスキル

後天獲得可能性が最も高いスキルであるテクニカルスキルを一言で表すと、「業界・職種・地域(文化)に関する専門知識・技術」です。業務を遂行する上で必要となる専門的知識や技術を指すため、内容は職務内容により多岐にわたります。

例えば、営業職の方は、クライアントと対峙する上でコミュニケーション力が求められます。また、営業ターゲットを選定する上でマーケティング技術が必要です。そして、実際に扱う商材の製品知識も必要になります。

このような、コミュニケーション力やマーケティング技術、製品知識などがテクニカルスキルに含まれます。

テクニカルスキルを考える上でポイントとなるのが”希少性”です。例えば、非IT系の職場の中で、「プログラミングや画像編集は○○さんにしかできない」といった声が上がることがあります。

プログラミングスキルや画像編集スキルなどは、テクニカルスキルに分類されますが、習得までに時間がかかったり、非IT系の職場には習得している人がそもそも少なかったりします。

このように、テクニカルスキル自体の習得難易度が高いことや、テクニカルスキルを持つ人の総数が少ない場合、そのテクニカルスキルは重宝される可能性が高まります。このような希少なテクニカルスキルを持つ人は、替えがきかない人材になれる可能性が高まります。

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スキルアップをする際に押さえておきたいポイント

ここまでで、スキルの種類と特徴に関して紹介してきましたが、この章ではスキルアップのポイントに関して紹介したいと思います。

■ポイント① 新しいスキルを身につける目的を明確にする

スキルアップに向けた最も大きなポイントは、スキルアップの目的を明らかにすることです。 目的を明確にすることで、スキルアップに向けての動機づけを図ることができます。

職場の中で替えのきかない人材になり、必要とされたいということを目的においてもいいでしょう。 スキルアップの先にある昇格を目的においてもいいと思います。 もしくは、目の前にあるタスクを効率的に進めることを目的におくという場合もあるでしょう。

このように、目的の方向性はこれが正解、というものは無く、個々人が納得できるものに設定することがポイントです。 目的設定においては、「目標の魅力(やりたい)」「達成可能性(やれそう)」「危機感(やらなきゃ)」の考え方を元に、自分自身の志向性も踏まえて考えてみると良いでしょう。

■ポイント② 仕事以外の方法も含めて、複数の方法を検討する

目的が定まったら、スキルアップのための手法を検討しましょう。もちろん、通常業務を行う中でスキルアップすることもできます。

一方で、獲得したいスキルによっては、通常業務の中では身につきにくいものもあります。 例えば、非IT系の職場内でプログラミングスキルを身に着けようとしても、通常業務だけでは難しいですよね。

通常業務を通じたスキルアップは、費用が発生しない一方で、身に着けられるスキルの幅が規定されます。 身につけたいスキルによっては、多少自己投資の費用がかかったとしても、スクールや勉強会に参加するといったことが効果的な場合があります。

スキルアップの具体的な方法に関しては、次の章を通じて紹介します。

スキルアップの方法とは?

前章では、スキルアップの際に押さえておきたいポイントについて紹介しましたが、この章ではスキルアップの手法について、メリット・デメリットも踏まえて紹介したいと思います。

具体の方法に入る前に、スキルアップを考える上での重要なポイントを紹介します。それは、周囲からの期待と自身の現状とのGAPを踏まえて、伸ばすべきスキルを考えるという点です。

自分が伸ばしたいスキルを身につけることに全く意味がないわけではありませんが、身につけたスキルは発揮してこそ意味があります。周囲からの期待に応じて適切に伸ばすべきスキルの見当をつけて、スキルアップの方法を考えましょう。

■方法① 資格試験

1つ目の手法としては資格試験があります。資格試験のメリットとしては、試験日が決まっていることが挙げられます。 これは、心理学でデッドライン効果と呼ばれており、明確に期日が定まっているからこそ、期日までの時間を濃く使うことができるという特徴があります。

特に目的を設定せずに英語の勉強をするよりも、「3か月後のTOEICで前回よりも100点アップさせよう!」と目標設定して、試験に申し込んでから勉強するほうが、勉強にも身が入りますよね。

また、試験によっては、フィードバックを得られるものもあり、自分自身が苦手としているポイントを見つけ、効率的にスキルアップを図ることもできます。更には、資格試験の場合には、合格した場合に転職や昇格に役立てることができるといったメリットもあります。

一方で、試験に関しては費用が発生することや、試験日程を自分で選べないというデメリットも存在します。年間一度しかないような試験だと、その日程に別の予定が入ったときにもう1年間待たなければなりません。日程の都合が悪ければ、そもそも試験を受けることもできないでしょう。

このように、時期や時間の制約があることが、資格試験のデメリットとして挙げられます。

■方法② スクール

試験以外の手法としては、スクールに通うことがあげられます。スクールの場合には、資格試験よりも費用がかかることが多いものの、得られるメリットも大きいことが特徴です。ここでは2つのメリットを紹介します。

1つ目のメリットは、教師がいることにより、不明点をすぐに明らかにできることです。一人で勉強することが多い資格試験とは異なり、分からない部分を聞く、自分の出来栄えをフィードバックしてもらうことで、効率的にスキルアップが図れます。

2つ目は、仲間の存在です。ともにスキルアップに努める仲間の存在は、時に自分自身を励まし、スキルアップの動機形成に大きく寄与するでしょう。また、継続という点でも仲間の存在は大きいといえます。

一人で努力する試験勉強などは、自分に甘えて辞める(スキルアップを諦める)という選択をとることも容易です。一方で、スクールの場合には、仲間の存在が諦めるという選択肢を踏みとどまらせてくれることもあります。

「スキルアップ」と「キャリアアップ」の違いとは?

最後の章では、スキルアップの先にあるキャリアアップに関して紹介したいと思います。

キャリアとは、和訳すると「経歴」「職歴」といった意味を持ちます。そのため、キャリアアップは「市場価値が高い経験や職歴を手にすること」といえます。

キャリアアップの具体例としては、メンバークラスの役職からマネジメントポジションに昇格したり、業界大手の企業に転職したりすることなどが挙げられます。また、派遣社員から正社員への登用もキャリアアップと呼べます。

キャリアアップとスキルアップの関係を分かりやすく説明すると、スキルアップはキャリアアップの実現を助けるものだと考えることができます。新しいスキルを身につけることができれば、任せてもらえる仕事の幅が増え、結果として新たなキャリアの可能性が広がったり、より責任ある仕事に就いたりすることができるようになります。

そのため、キャリアアップを実現したいと考えている方は、まずは自分が理想とするキャリアを実現するうえで今の自分に「どんなスキルが足りないのか」「どのようなスキルがあるとより有利なのか」「そのスキルを身につけるためには何をすればよいのか」を考えるようにすることがポイントです。

キャリアアップではなくスキルアップに焦点を置くことで、より具体的な道筋が見えてきます。

記事まとめ

本記事ではスキルの紹介とスキルアップのポイントに関して紹介しました。スキルを高めることは自分自身のキャリアを築き、発展させることに繋がります。本記事が、一人ひとりの主体的なキャリア形成の一助になれば幸いです。

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